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【ごきげん人研究】007 俺 ミジンコだった

1 明日の神

私、スピリチュアルが好きで本を読んだり話しを聞いたりします。

先日、『明日の神』(ニール・ウォルシュ著)という本の中からお話しがありました。

あなたが『自分』って思っているものってなんですか?

その身体ですか? まぁ、普通はそうですよね。

さて、西洋キリスト教の『神様』観って、こんな感じ。

①神様が万物をお造りになった、作ったものと作られたもの、従って神様と個々の人間は別物
②神様は慈悲と厳格さをお持ちで、父親の象徴、父のイメージが強い
③神様は信心することを要求する、ルールを課す、信じない人は裁かれる、つまり神の愛は条件付き
④唯一絶対神なので、永遠であり変化しない

ところが、『明日の神』で説かれている神様観は対照的。

①神様と個々の人間を含む万物は本質的に同じもの
②神様には性別も大きさも形も色も一切ないが同時に偏ねく存在する
③無条件の愛、全ての存在を等しく愛する
④常に変転している、生命のプロセスが神様そのもの

東洋哲学的、それも仏教的世界観に近いかな。

分離から統合へ。あれも愛、これも愛、きっと愛。

神は、生命のプロセスそのもの。生と死を繰り返しているが全体としては生きている。人間の身体も60日くらいで全細胞が入れ替わるとか言いますね。やっぱり細胞レベルでは生と死を繰り返しているけど、大きな塊の身体レベルでは死んだとは言わないワケさ。

ここでピン💡ときたことがあったんです。

2 グローバルシンキング

桐村里紗著『腸と森の「土」を育てる』光文社新書

西洋医療は、分離、原因特定から出発する。腎臓悪いなら腎臓を分離して原因究明し対処治療しようとするイメージ。

西洋農業も然り。雑草や病原菌怖いから農薬を大量散布、土が痩せてきたら窒素だの珪素だのケミカル投入、一時凌ぎ、結果どんどん痩せていく。対処治療なのよね。

グローバル・シンキングが必要なとき。

個別身体の医療なら個別身体(精神面も含めて)トータルで考えるとき。農業も地球規模の循環を考えないと土がやせ細るのと砂漠化は止まらない。一説によるとあと60年で作物は育たなくなるそうな。

原点回帰のとき。

地球環境を劇的に変えた存在は、微生物

400度の海中深く、ボコボコ硫黄を噴出している穴に生まれた微生物が、酸素を産むことになった。

そして巡り巡って地球が生命に溢れる星になったのです。

3 微生物こそ主役

微生物に人間は生かされているのです。

腸内フローラは有名ですが、口から肛門まで細菌たちはたくさんいます。頭から顔から表皮からちんちんまで全部、菌がいます。常在菌と言います。

こいつらと、表皮内側の人間の身体とは、共生してます。何かが内側に入ろうとすると免疫システムが発動しますが、実は免疫システムをサポートしているのは常在菌ちゃんたちです。

植物をサポートしているのも植物の常在菌ちゃんたちです。根っこに住んで、水の流れや栄養の流れを助けています。

キーワードは、多様性。

多様な菌が生命活動に役立つんです。例えば善玉で有名なビフィズス菌だけが90%を超えると身体は弱ります。ビフィズス菌で身体よわっちゃうんですよ!

いろんなやつがいないとダメなんです。それぞれが大事な仕事をするんです。トータルで健康。

こいつらの個体数や遺伝子数は人間本体の何百倍、何千倍。

さあ、どっちが主役なんですか!?

もういっぺん言います。我々は、微生物に生かされています。生かしてもいます。それが共生です。

4 個であり全、全であり個

風の谷のナウシカ漫画版で、王蟲がナウシカに言ったセリフです。

小さいものがエネルギーの源。

微生物は地球の全エコシステムにかかわってます。

人間一人一人も本来全エコシステムの一コマ、歯車。そこを勘違いして人間が主人公として自然をコントロールしてやろうとするから失敗する。

明日の神の話しを聞いていたら、頭の中にイメージがダクダクダクって降りてきたんです。

小さな小さなアメーバみたいな微生物がワラワラと集まって、そこから急に水蒸気と共に空に登って、雨になって地面に落ちて、川に流れて、海に出て。そこで呼吸してるんです。ふーって。

おぉーっ!!

そうなんだ。

我々は生命プロセスの一部を構成してるんだ。

常に変転流転している命のバトン繋ぎを担っている。

個であり、全である。

常在菌ちゃんたちを育てなきゃ。

ストレスが一番悪いみたいよ、脳みそと腸と肝臓と常在菌フローラのネットワークできてるから。

微生物こそ私の本体。

って、思った瞬間でした。

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