美少年とマムシ 038
【100日チャレンジ】100-038
今日はシトシト雨降ってるし、クッソ寒かったっすねー。
フェルト地の厚手チャンチャンコ着てましたー。ほんまもう、爺いだわ。
午前中はいろいろあって、午後はのんびりできました。
資料作りやら、アニメやらドラマやら鑑賞など。
突然ですが・・・
中学1年生の時だったと思います。
担任は、音楽の先生でした。滑舌が悪いんです。
なんかの課外授業で、外で太陽が眩しかった。
そこで先生、額に裏手を合わせて、『まむしいなぁ〜』。
ついたあだ名が『マムシ』。
いい得て妙で、性格も結構ヘビのようにネチネチしてました。
中学1年の私は、毛がはえたか生えてないか、女の子に興味深々だけど肝心の体のパーツは噂でしか知らない、学校の方針で詰襟丸坊主、断りきれずに剣道部に入って毎日汗臭い、そんな紅顔の美少年でした。
マムシの音楽の授業。どうしたわけか、『ふるさと』の歌を習っていたみたいです。
うーさーぎー追いし
かーのーやーまー♪
こーぶーなー釣りし
かーのーかーわー♪
天真爛漫でお茶目で可愛い少年の私は、歌に合わせて、ジェスチャーをしたのです。踊るかのように。
うさぎのロングイヤーを腕で模し、腕を振りかける真似、釣竿を引き上げる真似、手で波を表現し・・・
純朴な私は、それを誰かに見られているとはつゆにも思いませんでした。
文化祭だったか学園祭だったか。
教師たちの出し物があったのです。
先生たち、舞台の上で横並びになって、おっ始めやがったのです。
うーさーぎー追いし♪
あーのーやーまー♪
こーぶーなー釣りし♪
かーのーかーわー♪
紅顔の美少年がひとり楽しく可愛く行ったジェスチャーを
厚顔無知にも中年男女が真似して踊ってるわけです。
恥ずかしげもなく。
あれっ!?
なんか原作者に一言あっても良くない?
後日、件のマムシ先生に、『先生。あれって・・・』と申し向けたら
にやっ
それはそれは悪い顔をしたのでした。
う〜ん、きょうはラブリーなお・は・な・し💕
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