アリとキリギリス 017
【100日チャレンジ】100-017
唐突ながら、蟻とキリギリスを思い出しました。
アリンコは、来るべき冬に備えて一生懸命食料を運び巣に蓄えている。
一方、キリギリスはそんなアリンコどもを馬鹿にして、お前らそれで人生楽しいんかい?と言いながら、遊んだり歌を歌ったり享楽的に過ごしていたんですわ。
さあ、冬がやってきました。
アリンコたちは、冬の備えが出来ています。
キリギリスは蓄えなんてありません。
物語は、キリギリスがアリンコに助けを求めるんだけど過去の行状を責められ勝手にしねと言われるというオチなんだけど。
でも、これにはウソがあります。
キリギリスは越年しません!死んじゃいます!
つまり、キリギリスは1年草と同じく、生きている生命を満喫していいし、それが生き方なんです。
昭和的価値観で、コツコツ地味に働くことこそ正義で、享楽的に歌い踊る人生は死をもたらすというのは、物語のウソです。
アリンコさんたちは、アリンコの気質もあり社会規範もあって、ひたすら女王に仕えているわけだ。
オスなんか、のんべんだらりとしていられるけど、何にも出来ずにひたすら生殖をさせられる。やっちゃうと死んじゃう。
アリ社会は統制された規律に支えられたソサエティ。逸脱はソサエティの死を意味する。
それに比べて、どんだけキリギリスが自由で、享楽的にすごしているかっつうの。期間は短いけど。
どっちが楽しいのかな?
短絡的には、じゃあキリギリスだよね、と思うでしょうけど。
アリは、個別性がない、集団としての生命体なのかなー。
そうすると、集団として命を長らえることに重きを置いているのだから、それが幸せなんだろうね。
命の使い方に優劣とかないんだろうな。
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