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ヒーリングワーク

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過去に体験したセラピーやヒーリングワークに関する話
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#セラピー

心身相関とヒーリング

(※長文4000字あります)    心と体は互いに深く結びついている。ストレスで胃がキリキリしたり、緊張で心臓がドキドキしたり、危険に遭遇して呼吸が乱れたり冷や汗をかいたりする。 それは心の状態が身体に反映することの典型的な例であり、大抵の人が経験していることだと思う。 ところがその逆に、身体の状態が心に影響を与えるということになると、なかなか自分では捉えにくい場合がある。 肩が凝って気分が重くなるという例などはすぐに理解できるが、何故かよくイライラするという人がいて、

ターニングポイント

 人生は出会いと経験の連続。良くも悪くもそれがやがて私たちを彼方の光へと導いてくれる。雨粒の一滴は海を目指して流れていく。海に辿り着き、大海原に溶け去るその時まで。 今振り返れば、あの時のことがその後の流れを決めるターニングポイントになったのだと思うことがある。それははじめてセラピーというものを経験した10代最後の夏のこと。 はかなく散った子供の夢  18歳の時まで思い描いていた夢は、子供の時から抱いていたレーシングドライバー。高校生になってすぐにライセンスを取り、バイ

笑いと涙とその奥にあるもの

 自分と向き合う21日間  笑うこと、泣くこと、それは人にしかできない感情表現だ。この感情のエネルギーはいったいどこから生まれるのか。このことを探求していくとやがて人間の内奥の神秘に辿り着くことができる。  若い頃インドのアシュラムと呼ばれていた施設にのべ2年ほど滞在していた。既存宗教や新興宗教の信仰から修行をするのではなく、純粋に人間そのものを探求する場である。主にヨーロッパ諸国から千人を超える人が常時滞在し、様々な瞑想、セラピー、ヒーリングワークなどの探求が熱心に

自然治癒力と決意

 以前ボディワーク(施術)の仕事をしていた時のことをふと思い出す。セッションに来られたあの人は今どうしているかなと思う。施術した数千人のクライエントという数はプロとしてはそれほど多いとは言えないが、それでも印象に残るセッションもたくさんあって、そこから学んだことも実に多い。それは人間という存在を理解する上でとても貴重な経験となった。 その中でも、とある県立こども医療センターでの出張セッションは特に思い出深い。それはまた自然治癒力とは何かを考える上でも、たいへん重要な示唆を与え