カルストは秋の風Ⅰ 悠久の叙事詩
季節が変わる前にもう一度平尾台を見ておきたい
そう思ったのは1ヶ月前に来た時は小雨交じりの曇天で
壮大な風景を見ることはできなかったからだ
この日は清々しい晴天
遥か遠くの山並みまで見渡せる
暑い日差しは消え白雲が流れる空は高く爽やかな風が頬を撫でる
季節は早くも秋が始まっていた
ピナクルと呼ばれる岩々を一面緑のすすき野が覆っている
しかしよく見ると所々すすきの穂がもう出始めている
葉も幾分黄色味がかっているように見えた
道端には秋の野草がひっそりと咲いている
所々樹々