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(文700字 写真36枚) 朝の冷気を感じふと振り向けば 過ぎ去りし夏の日々は走馬燈のよう ついこの前まであったはずの強烈な光と熱は もはや何処へともなく退散してしまったのか そう思うと何故か急に名残り惜しくなる 花々から一斉に解き放たれた極彩色 甘い蜜の芳香に群がる虫たちの乱舞 嵐の翌朝の清々しい光と静寂のコントラスト 夕空に悠然と湧き立つ紅色積乱雲 刻々と薄れてゆく記憶の中から 鮮明に焼き付いているのは 降り注ぐ光と雨が 大地に眠る命の炎を呼び覚まし 生きとし生け