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花や虫たち

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花の写真 時々花と虫たち
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#北九州市

高塔山に花光る

 北九州市若松区にある高塔山公園は、標高124メートルの山頂附近に拡がる市民の憩いの場である。 中世には大庭隠岐守景種が築いた山城があったと伝えられている。展望台からは北九州中心街や関門海峡、若戸大橋、皿倉山、響灘などを望むことができ、特に夜景は皿倉山から見た「新日本三大夜景」に劣らず美しい。 この時期、18ヘクタールの敷地内は約150種類74,300株の紫陽花で埋め尽くされる。県内でも有数のあじさいスポットとして人気だ。6月11日㈰と18日㈰には、3年ぶりに「若松あじさい

夜宮の花菖蒲

 梅雨になると必ず見たくなるのが紫陽花と花菖蒲。1年前にも写真を投稿した同じ夜宮公園の菖蒲園へ訪れた。今年は梅雨の晴れ間の朝と、曇り空からやがて本降りとなった朝の2回。 天候によって花の表情が微妙に違ってくるのが分かり興味深い。若い頃初めて見た時の感動は45年以上経った今もそのまま。それから毎年のように見てきたが、むしろより深く味わえるようになった気もする。 ハナショウブの品種は絞りや覆輪などの組み合わせを含めると、何と5,000種もあるそうだ。ルーツは戦国時代もしくは江戸

梅雨の朝

 梅雨に入ってから、北九州は連日の雨模様。 夜中に大雨となったり、日中急に日差しが強くなったりと、目まぐるしく天候と気温が変動する。 北九州に移り住んで1年10ヶ月。毎月1日は福津市にある宮地嶽神社の「ついたち参り」に出かけることが恒例となった。地元北九州で会社を経営している義姉が数十年も続けているこの参拝に毎回同行することにしているからだ。 月初めにこの神社では午前零時に、号鼓と共に「ついたち参り一番祈祷祭」が斎行され、季節のものをあしらった限定授与品を授与する。 午前零

山紫陽花

恐る恐る辺りを見回して 今咲いても大丈夫かな 不安げな表情を浮かべながら 躊躇いながら 迷いながら それでもようやく決心して咲いた 大丈夫だよ 怖がることは何もないよ みんなキミのことを大切に想っているよ その柔らかな膨らみ その可憐な花姿 その優し気な色彩 それはみんなキミの宝物 大事に仕舞い込んでないで 花を咲かせて 見せてあげて そうすれば 森じゅうみんな喜ぶよ キミと一緒にみんなも幸せになるよ 高塔山に御一緒いただきありがとうございます

花の丘に陽が暮れる

 随分と日が長くなった。気づけば夏至まであとひと月ちょっと。あっという間に月日が経ってゆく感覚は歳と共に加速する。 市内にある「花の丘」ではよく花の写真を撮り、noteにもかなりの枚数を投稿してきたが、ほとんど朝方に撮ったものばかりで、そう言えば夕方来たことは今まで一度もなかったなとふと気づいた。 夕暮れに撮るのは時間との競争になるのであまり落ち着いて撮ることができないが、暗闇が刻一刻と忍び寄ってくる中で見せる花の妖艶な雰囲気というものも、朝の清々しさとはまた違った魅力があ

丘に咲く

春のフラワーフェスティバルと蝶の羽化

 北九州市若松区にある市内最大の公園「響灘緑地」では今、春のフラワーフェスティバルが開催されている。この公園には今までに何度も訪れたことがあり、春と秋の薔薇フェスティバルや、熱帯植物園、シャボン玉アートなどの写真を何回かにわたってnoteに投稿したことがある。 春フェスは初めてであり、どんな花が咲いているのか楽しみに出かけてみたが、主にチューリップをメインとして、ネモフィラなどと共に広い花壇いっぱいに植えられていた。 あと一ヶ月もすると春の薔薇フェアが開催される。誰もいな

春が舞い降りた谷

 北九州市八幡西区に、山間の谷を切り開いて造られた個人所有の梅林がある。造園業を営むオーナーが60年以上前から少しずつ植え始め、今では純白の「白加賀」や深紅の「サツマ紅梅」など約30種類、1200本の梅が育つ。 先日訪れた時は、全体的に満開には至っていなかったが、中には満開近い木も数本あった。数人の来園者が熱心に写真を撮っていたので、けっこう知られている場所なのだろう。 入園は無料だが、入り口に「維持管理にご協力を」という名目で募金箱が設置されている。公園として整備されてい

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初めて見た④アジサイのハート

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暮れ逢い

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中央公園の花園