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【番外編】話題の日産サクラを買ったエンジニアの感想~プチレビュー

新年明けましておめでとうございます。今年もゆる~く情報発信を続けたいと思います~

新年だし、新しいネタが無いか。考えてみたものの、良いのが思いつかず、
開き直って新年早々、エンジニアリングと全く関係のない番外編で超脱線して始めることにした。

昨年5月に発表され、たちまち話題を呼び、年末には軽自動車初のカー・オブ・ザ・イヤー受賞でときの車になった日産サクラ。

新しい物好きのエンジニアなら気になっている方も多いのではないかと思うが、筆者もその一人で、発表されてから1週間後ぐらいに契約して9月中旬には納車された。半年弱、その車に乗ってみた感想を書いてみたい。

といっても、車の専門家でもないので、仕様やその他具体的なレビューはプロの方々に任せるとして、イチエンジニアであり、イチ個人として感じた良いところ、惜しいところを書いてみる。

+++ 良いところ +++

加速性能が素晴らしい

カー・オブ・ザ・イヤーのコメントにも、取り上げられているが、加速がすごい。走行モードはエコ、スタンダード、スポーツと3種類用意されているが、スタンダードで十分な力を発揮してくれるので、軽自動車が苦手な高速の合流でも全くストレスがない。
前は15年物の軽自動車に乗っていたので高速道路を使うのは避けていたけど、サクラは何ら問題もない。逆に怖くて、アクセルを全開で踏み込んだことは一度もないぐらいだ。

やっぱり、ゼロから最大トルクを出せるモーターはすごい!ちなみにサクラのトルクは軽ターボ車の約2倍あるらしい。それが停止状態から発揮できるって素晴らしい!

e-Pedalがちょー楽

e-Pedalが何か。詳しくは以下の本家のサイトを見てもらいたいが、平たくいえば、アクセルペダル一つで加速も減速もできる。だろうか。

最初は不慣れで、ブレーキに足を踏み変えるタイミングが早く、すごくカクカク走った覚えがある。ただ、慣れてきて、車間距離を長めにとっていれば、完全停止以外はブレーキをふまなくても済む。
以下のNissanConnect EVアプリの画像を参考に見てもらいたい。


NissanConnect EVアプリの走行履歴

見ての通り、平均電費10km以上(詳しくないが良い運転らしい)で、アクセルは★5つなのに、ブレーキは★1つ。なんだか納得いかない気もしてしまうが、要するに、ブレーキをあまり踏んでないということだ。
※日産さん、これわかりやすくしてもらいたかったわ~

くねくねした山道の下り坂でも、よほどのことがない限り、ブレーキをふまなくて済む。細かいけど、これが結構楽で運転が嫌じゃなくなってきた。

オートブレーキホールド機能が地味にきく

東京の市街地の運転が多いと交差点も信号も多くてちょっとずつしか進めない。これはどうしようも無いのだけど、止まるたびにブレーキ踏んで、ブレーキを維持するために、ブレーキを踏み続けるか、パーキング入れる。これが普通の運転だ。

でも以下に紹介されているオートブレーキホールドをONにすれば、一度完全停止(約1秒ぐらいな気がする)したらオートブレーキが作動して、ブレーキから足を離しても停止状態が維持される。

そして、再度出発するときは普通にアクセルを踏むだけで、ブレーキが解除されてそのまま発進できる。
あまりインパクトのある機能ではないけど、市街地運転が多いと、かなりのストレスを軽減してくれる。
これはおすすめ機能だわ~

プロパイロットが案外いい出来

案外?と言っても筆者は運転補助機能を使ったことがないので比較は出来ないわけだけど、そこまで期待しなかったプロパイロットが、高速道路での運転を手助けしてくれて今では結構重宝するようになってきた。

サクラに搭載されているプロパイロットはアリアや上位クラスの車種のものとは違って、手放し運転は出来ない。そのため、ハンドルを握っている必要がある。
※実は何回もハンドル握ってないと車に怒られている。

ハンドルを握っている必要はあるものの、指定した車速と車間距離維持しつつ、レーンをキープしてくれる。これだけでもだいぶ楽になってきた。高速道路や自動車専用道路では先ず使って行くのがおすすめ。

インパネのディスプレイが便利

通常、ナビはハンドルの左下側にあって、運転中、ちょろちょろ左下を確認することになる。そのため、筆者は純正ナビを使わずにスマホをメーターの上においてナビとして利用していたのだった。
これは案外多くの人が利用している形ではないかと個人的には思う。

それが、サクラのそれは、ナビ情報のうち、簡易的な情報のみ(何メートル先で、どれぐらいの曲がり方になるか)をメーター側に設定次第で、表示できる。
細かい情報はやはり左下のナビを見る必要があるが、大雑把な情報はメーター側の情報で事足りる。
これが案外、視線移動を抑制してくれるのでかなり楽!
※いい具合の写真が見つからず、文字だけの説明になっているので、もどかしい。。。

ーーー 惜しいところ ーーー

やっぱり航続可能距離は短い

公称WLTCモードで、180km。実際にはどうなのか。100%充電済みの筆者のアプリ画像で見て欲しい。

NissanConnect EVアプリの航続距離予測

5ヶ月ほど乗っていて、これは結構正確な数値だと思う。往復のことを考えれば、片道正味60km前後だろうか。
※さすがに残り20%を切ると焦ってくるので精神衛生上よろしくない。

街乗りで、週末メインの乗り方になっている筆者だと、普段はこれで十分で、月に1~2回程度の充電で事足りる。
ただ、少し足を伸ばして遠出しようとすると、航続距離が問題で行動範囲が狭まってくるのも事実だ。

プロパイロットは限界を理解して使うべし

良いところとして押しといてなんだけど、レーンをキープして走り続けるだけの機能なので、料金所、合流、本線からの離脱、追い越しなどは自分でやるしかない。

あと、盲点なのが、走行車線でレーンに沿って走っているとき、合流地点で別の車が合流しようとすると、人間なら減速して譲ってあげるか。加速して後ろを開けてあげる。これが普通なんだろうけど、
サクラのプロパイロットは車線と前の車しか見ていないので、タイミングが悪いと合流しようとする車とずっと並走することになる。これ結構盲点で、最初は慌てて減速した記憶があるので注意が必要だ。

もう一つ、筆者が慌てたこととしては、プロパイロットの解除時である。
プロパイロットの解除は、ハンドルのキャンセルボタンでも、ブレーキペダルでも可能なのだから、ブレーキ踏めばいいや。ぐらいに思っていた。
しかし、上で書いていたようなイレギュラーが発生して、ブレーキを踏むと、プロパイロットが解除されるとともに、e-pedalが作動して、思った以上の急減速を招く。

自分も驚いたが、後ろの車もびっくりしたのであろう。。。
それ以降、プロパイロットの解除はハンドルのキャンセルボタンで行って、続けてアクセルを少し踏むことで、予期しない急減速を回避するようにしている。あ、、、最初はびっくりした。。。

プロパイロットパーキングは使わない。。。

頻繁に運転するわけでもないので駐車が得意とは言えない。そうだ!プロパイロットパーキングオプションをつけよう!
と期待を込めて5万円以上するオプションを付けてみることに。

しかし、現実はそう甘くなかった。
先ず、駐車位置をなかなか特定してくれない。自宅の駐車場どころか、公共の広めの駐車場でも駐車可能スペースと認識してくれない。車を何回も前後させたり、寄せたり離したりを繰り返してようやく認識してくれるレベル。
いやいや、ナビの画面を見ながら、ここなら認識してくれるか。と車を動かしていると、危なっかしいし、時間もかかりすぎる。

そして、いざ認識してくれて駐車を開始すると、テキパキと動かしながらハンドルを回してくれる。ただ、それが、毎回完全停止状態でハンドルをぶん回すのだ。
まぁソフトウェア制御なので、停止状態じゃないと角度を取るのが難しいだろう。とエンジニアならではの理解を示そうにも、停止状態でのステアリング操作は車に良くないってのは常識のはず。。。と許しがたい気持ちになる。

そう、ほんの数回使ってみて5万円以上するオプションはお蔵入りになったわけだ。
あぁ、、、そのお金、インテリアにつければ良かった。と後悔しつつ、ソフトウェア・アップデートとかで良くなると良いな~という甘い期待も捨てきれずにいる。。。

NissanConnect EVアプリはできることが少ない。。。

エンジニアらしく?仕事もほぼフルリモートだし、家庭もできる限りスマートホーム化(掃除やら各種家電制御やらドアロックやら)しているし、新車買ったんだし、ってことでNissanConnectサービスを利用することにしたのだった。

納車後に使えるようになるまで少し時間が必要だったが、なんとか開通?したNissanConnect。アプリを開いてみると寂しい気持ちでいっぱい。。。


NissanConnect EVアプリのホーム画面

筆者が理解しているこのアプリでできることを上から羅列してみる。

  1. 車の充電状況がわかる

  2. 車の施錠状態がわかって、リモート施錠できる(解除はできない)

  3. 空調をリモートでつけられる

  4. 充電スポットを探せる

  5. 目的地をスマホで設定して車に転送できる

  6. 車の室内温度がわかる

  7. ドライブ履歴を確認できる

  8. エコランキングが確認できる

こんな感じだ。この中で普段使っているのは5.の目的地設定ぐらいだと思う。スマホに慣れすぎたせいか、車のナビの検索画面はなんだか慣れず、使いにくいと感じているので、それをスマホで探して、転送できるので個人的に重宝している機能だ。

ただ、それだけの話で、それ以外はまぁ使わない。
月に数回充電するとき、今どれぐらいかな~ってのがスマホで見れるのは嬉しいことだけど、充電には時間がかかるので、余裕を持ってやっているんだし、充電状態がわかったからと言って嬉しいケースはあまりわからない。

遠隔で施錠できるのもいいとは思うけど、解錠が出来ないので、遠くから代わりに開けてあげるとかのユースケースも賄えない。

ドライブ履歴もまぁたまに見て、走ったな。。。ぐらい。
エコランキングにしても、それがわかったところで、嬉しいことは大してない。

NissanConnect EVアプリのエコランキング

ランキングが上位になったからとって保険料が安くなるとか、充電チケットがもらえるとか、そうしたわかりやすいメリットがあればもっと盛り上がるだろうけど、上記のようなことがわかったところで、、、、なわけだ。

わが社の社長がテスラオーナーだからテスラのアプリを見せてもらったが、クラクション鳴らしたり、ドアの解錠・施錠が出来たり、ライトをつけたりと実に様々な車の制御が出来て、オプションやら備品やらの購入が出来たり、ましてや車も購入できちゃったりするところを見ると、
テスラ=走るスマホ
サクラ=走るガラケー
という印象を拭えない。

いやいや、そもそもが高価なテスラと軽のサクラを比べるなんて無理があるだろう。と諦めつつも、アプリなので、これからもっと良くなると良いな~と期待も抱く。

良いところも、惜しいところもたくさん並べているけど、総じてサクラは買ってよかったし、満足している。いい車だと思う。
新しいモノ好きなら、近くのディーラーで試乗してみるのも宜しいかと。

最後に、注意点を一つ。
充電環境の整備に関して、車の契約から納車まで、筆者なりに色々悩んだので、書いておく。

サクラは航続距離が短いので、どこかの充電スポットで満充電して走り回るスタイルではなく、自宅で充電するのがユースケースとしては合っていると思う。
ただ、自宅で充電しようとすると、電源工事が必要になる。逆に言うと、出先の友人や親戚の家で充電しようとしても、出来ない。
そこで、日産が販売している100vの電源ケーブルなら良いんじゃないか。と思ったが、それには落とし穴がある。
100v充電ケーブルであっても、日本の普通の家庭にあるようなコンセント形状ではないということが問題なのである。

そう、コンセントも特殊な形状になるので、これまた電源工事が必要になる。そうなるとやっぱり、友人宅や親戚の家での充電はできなくなる。
これは困った問題なのである。

結局、筆者的には、所詮?は電化製品なんだから、コンセントの形状・電流・電圧さえ合ってれば良いんじゃないか。という結論に至る。
そこで、少しチャレンジングだったが、Amazonで売っている2万円台(ちなみに純正ケーブルは7万円台)の互換性のあるケーブルを選んだ。

結果として、普通のうちにある屋外コンセントに挿して充電出来ているし、出先のホテルでも屋外コンセントをただで使わせてもらって充電できている。充電速度は遅いけど。
充電を急がなければ、これが正解なんじゃないか。と思う。
ただし、純正じゃないので、あくまで自己責任という話になる。

今回はだい~ぶ脱線して、話題になっているサクラについて書いてみた。EVを検討している方々に参考になれれば嬉しい。

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