「昆布ツーリズム モニターツアー④」 昆布づくしの如月の宴へ
夜も深まり、高岡の夜も冷えてまいりました。
何といっても旅のお楽しみは食事。昆布ツーリズムというだけあって、 もちろん昆布づくしです。どんな料理が出るのかなー。 今回、「食談」という企画も入れてみました。
食談とは、食にまつわる話を聞き、おいしい料理も楽しめる食事会のことです。
食談のテーマは、「健康観光とアンチエイジングフード」
~伝統都市 高岡の未来を考えよう~
えらく大きなテーマにしてしまいましたが・・・。
参加者は、
・青木 淳子 (一般社団法人 日本アンチエイジングフード協会 理事・ 事務局長)
・竹中 志光 (クラフタン 店主)
・元道 彩 (週末農業家)
・沢田 真弓 (大仏茶屋 店主)
・竹中 靖治 (高岡銅器 有限会社 代表取締役、高陵金寿堂 店主)
・裏田 絵里子 (高岡商工会議所 主事)
(敬称略)
予防医学、食、農業、観光、伝統工芸、商工会議所。各分野からメンバーが集まりました。
趣きのある「高陵金寿堂」さんの座敷。
まずは、青木さんから、日本アンチエイジングフード協会の紹介。 協会で開催している「食と予防医学」、また「農業や環境問題」などの講座について、また資格講座後のマイスターの取り組みなどについてお話しを聞きました。
続いて、竹中志光さん。「昆布de健康観光大作戦」として、「昆布ツーリズム」を企画した経緯から。「昆布」を通し、健康観光としてアピールし、訪れた方たちが、体も心も元気になって帰ってほしいと熱く語りました。
元道 彩さんは、中国に滞在していた経験から、日本に比べて野菜の種類が多かったことに驚き、日本に帰ってから野菜作りに挑戦したこと。自然栽培で、週末農家として米作りや畑つくりをしている苦労話から、将来は太陽のマルシェに出店したいと夢を語りました。
沢田真弓さんは、「とやま観光未来創造塾 上級認定ガイド」であり、高岡大仏のすぐそばで、たかおか大仏茶屋(おむすび旅行)を営んでいらっしゃいます。茶屋をオープンしたきっかけ、高岡の歴史、大仏・古城公園の魅力を語っていただきました。
竹中 靖治さんは、高岡銅器有限会社 代表取締役、また、高陵金寿堂の店主さんです。伝統工芸都市 高岡銅器と金屋町の歴史についてを紹介。高岡銅器の特徴、高岡大仏の制作についての逸話、高岡で作られている茶道具と茶釜についてのお話をされました。興味深かったです。
最後に、裏田 絵里子さん。高岡商工会議所の主事さんです。実際に観光客として、高岡へ来た時の印象はどうなのか、感じたことや要望など「高岡の魅力を誰に、どう伝えればいいのか?」と青木さんに意見を求めました。 青木さんからは、伝統工芸作品を活かす企画、発信していくターゲットなどの提案もあり、とても参考になった様子でした。
食談で出された「クラフタン」の昆布づくしのお料理は、
・昆布の前菜 昆布かまぼこ、昆布締めイカの黒作り、クリームチーズのとろろ昆布和え
・山菜の昆布締め 菜の花、ワラビ、うるい
・鮮魚の昆布締め あおりいか、甘海老、タラの子付け、カンパチ、ヒラメ
・昆布入りのすり身揚げ
・白子の昆布焼き
・昆布締め野菜と鶏肉のせいろ蒸し ズッキーニ、サツマイモ、紫玉ねぎ、はくさい、人参、えのき、鶏肉、 つぼみ菜
・むぎやポークの昆布締めステーキ
・昆布押し寿司 菜花・うるい・こごみ
・汁もの 湯葉の昆布締めのお吸い物
・デザート バニラアイスの昆布パウダーがけ
・昆布ほうじ茶
どの料理も、とても工夫されていました。
先に昆布締めした材料を使っているので、いつもとは、一味違う料理に仕上がっていました。昆布は出汁として使うことはあっても、素材を昆布で締めて使うというのは、高岡ならではかもしれません。また、料理の横には、黒とろろ昆布や白とろろ昆布が添えてあり、塩加減や食感などお好みでアレンジできます。
最後は昆布ほうじ茶は、昆布を焙じてお茶にしたもの。 本当に香ばしくて美味しい。
昆布会席いいですねー。
参加者全員が、それぞれの考えを話したり、そのことで、違ったものの 見方や考え方が出来て、とても有意義な如月の宴となりました。
次回は、「昆布ツーリズム モニターツアー⑤」 昆布風呂で驚愕する。
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