「昆布ツーリズム モニターツアー⑤」 昆布風呂に驚愕された!
昆布づくしの楽しい宴の後、宿泊する「さまのこハウス」に戻りました。
「さまのこ」とは、千本格子の意味。
「さまのこハウス」は、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている金屋町で、町の暮らしを体験してもらおうと、町の人たちが中心となって空き家を活用して生まれたゲストハウスです。
石畳の道と格子造りの古い家が並ぶ通り沿いに、ベンガラ色の格子造りが可愛いらしい外観。
格子戸をあけて、中に入ってみると、町家独特の奥に長い建物で、そのまま歩いて、中庭でつながっている離れに向かいます。
離れには、キッチンやリビング、浴室、洋室があります。
寒いし、このまま寝るという青木さんを引き留め、お風呂の用意を急ぎます。なぜかというと「昆布風呂」に入ってほしいからなのです。
最初のモニターツアーの昆布風呂の時には、昆布そのものが湯船に入れてあるだけのお風呂で、果たして浸かっているだけでいいのか?と昆布を手に取り、ぬめりを出すために、昆布を揉んだり、体をスポンジのように昆布で擦ってみたり・・・。でも、今一つ納得がいかない。
何回か、試行錯誤した後、フランスのブルターニュ地方で行っている海洋療法の中のタラソバスのようにしてみようと、昆布の粉末を使ってオリジナルの入浴剤を作ってみました。
これが一番良いのではないかというブレンドに辿り着きました。羅臼昆布を丸ごと入れ、さらにオリジナルの昆布の入浴剤を投入しました。
DETOX効果もあり、かなり温まるのではないかと期待しています。 青木さんが戻ってくるのをワクワクしながら待っていると、青木さんが お風呂から上がってきました。
「どうだったー?」と私。
「びっくりした―」と一言答える青木さん。
昆布風呂の話で盛り上がるわけでもなく、あれれ・・・・
そうかー、衝撃的すぎたのかな・・・?とちょっと心配になりました。
とりあえず、寒さ対策に、貼る回路を数枚渡し、今度は私が昆布風呂に入ります。恐る恐るお風呂を開けて、臭いを確認。 ん?心配した臭いも気にならない。 「いいんじゃない!!これ」と一人でほくそ笑んでしまいました。
湯船に浸かってみると、インパクトのある長―い昆布、そしてかなりの多めの昆布ハウダーが湯に溶けて<まさしくここは「海」。
熱めより、すこし温めにしてゆっくり入った方がいいかもしれない。BGMに波の音があれば最高。ヒーリング効果抜群です。
昆布風呂のおかげか、布団に入ってもぽかぽかで、体がかなり温まって、 よく眠れました。
朝、目覚めすっきり!!。寒かったかな?と心配していた青木さんも、熱いくらいだったと言っていたので、このお風呂は湯冷めもしないのかもしれない。 さすが昆布!!
さあ、お腹もすいたし、朝ご飯たべよー♫ 朝がゆを食べに、山町ヴァレーの五ノ蔵「黄色い長ぐつ」さんへ向かいます。今回のモニターツアーに、ご協力していただきました。ありがとうございました。
山下シェフありがとうございます。和風昆布だしのお粥。本当に美味しかったー。何杯でもいけます。
メニューは全て昆布メニュー
・昆布がゆ
・昆布と刻み柚子
・かぶの千枚漬け
・昆布の佃煮
そして、ホタルイカの塩こうじ漬けを出していただきました。
朝がゆいいなー。ほっとします。
食べた後、すぐに、高岡の大仏の近くの出町竹苞堂表具店に、 「現代の名工」に選ばれている出町睦子さんをお訪ねしました。
布に貼った金箔を針先で削り落として、幾筋も陰影をつけた素晴らしい作品を見せていただきました。
そぉーっと持ち上げてみたら軽いのです。帯のような風合いですが、繊細な美しい作品でした。出町さん、ありがとうございました。
さて、お待ちかね、大仏とご対面です。
日本三大仏に数えられる高岡大仏の始まりは、およそ800年前、承久の乱をさけて越中に入道した源義勝が木造大仏を造営したことだといわれています。町並みの中に突如現れる巨大な仏像にびっくりします。
背にそびえる「円光背」が特徴的な青銅製の仏像で、初代、二代目の木製大仏が大火で類焼した歴史があり、焼失を繰り返さないと、大仏再建を切望する市民の寄進や情熱により、1933年(昭和8年)に再建を果たしたました。現在の大仏は三代目にあたります。「鋳物の町高岡」の鋳造技術の粋が結集して造立されています。出来栄えが素晴らしいことから、日本一の美男とも呼ばれ、高岡の象徴的存在です。
大仏の下は回廊になっており、仏画が飾られています。
地獄の絵とかもあったりして、顔から面がはずれないという「吉崎の嫁おどし」の絵は幼い時は本当に怖かったことを思い出しました。
大仏の近くには面白いお店もあります。その一つ「雅覧堂」でお買い物。
素敵なんですよ。女性雑誌の生活雑貨特集とかに出てくるような、おしゃれな食器や雑貨が揃っています。
ここ「大菅商店」は、よそに売っていない珍しいものがあります。
青木さんはハタキをご購入。面白いお店です。
ツアーの最後は、お昼を食べて解散。やはりお寿司で締めましょう。鮨金さんで、富山湾寿司をいただきました。
やっぱり美味しいなー。
「クラフタン」の竹中さんと記念撮影。青木さん、2日間ありがとうございました。
「昆布ツーリズム」の実施まで、もう少しです。お楽しみに。
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