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my own ID

この世界は案外残酷で ステータスは最初に選べない

サイダーガールさんのIDという曲に出てくる歌詞です。私はこのポップな曲に人生の残酷さが表れている気がします。

ゲームは簡単です。キャラメイクも、ステータス振り、特殊スキル…と基本的になんでもできます。作った後でも変更できたり、本当に気に入らなければリセットもできる。

人生はそうもいかない。産まれた時にステータスは決まっているし、家庭環境も踏まえれば、人のステータスのほとんどは自分由来でないところから来ているとすら思う。努力次第で少しは変わるがリセットはできない。時間をかけてレベリングもできない。しても上手くいかないことも多い。

私ももうちょっとステータス高かったらな。

8年前くらいからやり直せたらな。

過去の愚痴を言ったところで何も変わらないのに、

心のどこかで過去の栄光に縋っているような。セピア色の後悔で自分の錆びた色を肯定しているような。自分の今の暗闇を眺めるばかりで、目の前の光に気づけていないような。

自分はステータスが足りないと決めつけて、自分の可能性に蓋をしてしまいそうになる。

私はまだ学生だし、まだ積み重ねられるはずなんだ。まだやれるはずなんだ。諦めている場合ではない。

今日も私は錆を軋ませながら生きるしかない。

産まれた時のIDを背負って


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