『でたきり老人日記③』占いは信じるものではなく、未来を愛するものであるということ。

私が占い師ですといわれると、いきなりオデコをピシッとはってみて、君が占い師ならなんでいま私にオデコをはられるという未来予想ができなかったの? というタイプです私。
しかしこの人に会ってから180
度考えが変わりました。占いは楽しむものだと思うようになりました。韓国ソウルで会った高名な占い師チン・ソンミンさん。まず占い師にまる必の、ミステリアス、妖気、造形的な美人の３つの武器を身に纏っている。

衣装はアンドレ・キムデザインしか着ない。一着100万円は超える。当時の日本のK首相も顧客で３ヶ月に一度は日本に行くとおっしゃる(本人談)。そう言えばレーガン大統領のナンシー婦人は星占いを信じていて、大統領の行動や国政にアドバイスしていたのは有名な話ですね。
そうです。コンサルのライバルは占い師なのです。

カンナムスタイルのカンナムのカフェバーで、チン・ソンミンは何も聞かず、何も使わず私の目を見て霊感的に私の近未来を語り始めました。

① あなたは今日から2年間ソウルに住みます。
② 韓国で富と名声を手にいれます。
③ ムカシ生き別れになった愛する人とソウルで再会し再婚します。

結果。
ソウルに着任して4カ月めに彼女と会ったのでした。現役時代のH堂から1年間だけ指導に行ってくれというミッションでしたが、延長リクエストでこの日からきっちり2年間ソウルに住むことになりました。振り返ると背筋がゾッとするほど①は当たりました。

②はその年の末に、韓国CM.com
のグランプリを受賞し、制作したキャンペーンが大ヒットし新聞・雑誌の取材が殺到し、web
でも一躍時の人になったんですよ。富はその年にH堂株が上場しましたので、手にしたと言えば言える。②も背筋がちょっとゾッとするくらいの当たりです。
③はさすがに現れませんでした。

二年後に日本へ帰任する時に韓国人の部下たちが口々に言います。『あの時、タルミさんが再婚すると言われたお相手は、チン・ソンミンさん本人じゃないですか ?』
こ、これにはホントに背筋がゾッとしたものでした。

松山の『嘘が言えない占い師・ 裕子ちゃん』また私の恋愛の行き先を占ってね。