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樹海(に行った時)の話

確かまだ中古ゲーム屋で働いてた頃の10数年前に当時の友達と樹海に行った
もちろん冷やかし目的だったんだけど夏も終わるくらいの時期だったかな
午後、遊歩道から入って意図的に道を逸れて日が暮れるまで散策、無駄にビニールテープとかの準備はしてきたから迷うような事はなかった
確か入口付近にどうぶつの骨みたいのが置いてあった
日も暮れてとにかく真っ暗で、灯りがなければ何も見えない状態でバチあたりな事に裸でリコーダー(ピアニカだったかな、記憶が定かじゃない)を吹いたり酒を飲んだりしていた
トランス状態になってそれでも尚、奥地へ歩き回っていると自殺マニュアルにその記述がある家を発見した
深夜だし明かりは消えていた気がするけど明らかに人が住んでいる気配はあって、その庭先にある洞穴に入ったりして遊んでた
霊感があるわけでもないし夜が明けるまで何もなかった
無事に友達の車で帰宅した
ここからはこじつけなんだけどその後から今思えば理不尽な出来事が続いた

その友達というやつが厄介なやつで、今で言うサイコパス、じゃなくても何かしらの病名がつくであろう癖のある傾向の性格のやつで(そう、当時からそんな交友関係ばかりだ)、樹海に辿り着くまでも数回揉めてお気に入りの警棒で殴られそうになるし、帰りもお互いの疲れからか言い争ったりと色々と面倒なやつだった
そしてまずはその1ヶ月後くらいにそいつを含むメンバーで簡易的な同窓会みたいなのがあって、カラオケ行った後に些細な事から怒りを買って面倒くさいからタクシーで帰ろうとしたら殴られて警察、被害届、示談金
(その時のタクシー運転手もなぜか追いかけてくる友達を庇って車を出さなかった、だって友達なんでしょ、との事だったがそれは今に至るまでそういう精神、その運転手の世代に感じる嫌悪の理由の一端になっている)

そしてその示談金を得た辺りから当時住んでいた貸しマンションの壁から水が染み出してくる欠陥住宅ぶりを発揮、所有していた服の大半がカビでダメになったりした
調査してもらってもいまいち原因がわからず大家と揉めて件の示談金を利用して引越した、なんて事があった

こうやって振り返ると完全にこじつけなんだけど、こうした祟りともとれる出来事は霊感がない人へ向けた像としての幽霊と対なる存在、現象の幽霊と言えるのかもしれない

なるほど霊感があって霊が見える人間の方が事前にこれらの危機を察知、回避できるわけで、その代償として見たくないものが見えてしまう、という部分があるのかもしれない

これに限らずあらゆる意味、というか全体をふと見ると平等なのである、と感じる事は多い
けれどもそれはまた別の話




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