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デッサン15回目:速く描く その2

前回の、デッサン14回目が、速く描くっていうレッスンその1でした。
今日はその2。
前回は、速くといいつつ、全然何をどうしたらいいのか分からなくて、1時間かけて、不思議な白黒がぼんやり見えたところで終わってしまった。
今回は、同じモチーフ(白い布、黒い布、にんにく、金属の缶、トイレットペーパー、グラス)が、配置を変えて並んでいる2枚の写真を見て、「さらに速く描いてみましょう」というレッスンでした。
1枚目の絵は、20分くらい、先生の指導を受けて描いてみたもの。

まずは、おおまかに、この絵の中で大事な線をとらえるんですって。薄目で。そうすると、この写真の場合、薄い色の壁と黒い布のコントラスト、あと白い布の流れ具合で出来る影と、すごく白い部分のコントラスト。これらの線をとらえるのが重要。
というアドバイスを受けて、まず描きました。

しかし、サッと速く描く、とはいっても、土台となる白と黒の配分バランスが、合っているかどうかは、慎重にじっくり見極める必要がある…ということで、手直し。
なるほど。じっくり見定めるところと、さっさっと進めるところのバランスかあ…難し。

私はどうしても、細部である、トイレットペーパーの角がちょっとだけ出っ張っているところとか、にんにくの輪郭とか、そういうのを描きそうになるが、そこは重要じゃないところ。難し。

あと今日面白かったのは、グラスの部分。グラスの柄の部分で、背景の黒い布が透けてみえるんだけど、これをどう描けばいいんだろう…って思ってたんですけど、まずは全体に黒く塗って、中の、グラスの柄のガラスの反射光で白く見える部分を、練り消しで抜く。なるほど~。

最後に、同じモチーフで、先生が模範演技をしてくれました。まずは、左下と右下の、台の縁をしっかり描く。これで、天地がはっきり分かるというか、この中にモチーフがあるというのが掴みやすい。言われてみれば、なるほど。
次にしっかり決めるのは、目立っている、真ん中に置いてある金属缶の、上の縁。それをもとに、あとは白黒のグラデーションを大まかにおいていく。
「これで、完成ですね」
なるほど…。

2枚目。これは、同じモチーフで、配置が違うもの。
「もっと速く、10分で描いてみましょう!」
10分ていわれると、さすがに焦る。いや、焦りを通りこして、本当に大事な線だけを描こう、という気になる。

時間が無い中で、大事なポイントというと、やっぱり、白黒がぶつかるところ。そこの配分や形は、じっくり見て決めて、中はざっざっと3Bとか4Bとかを寝かせて塗っていく。

ちょっと、あとから見たら何がなんだか、という2枚の絵ですが、今日、とっても面白かったです。

何が面白かったのかなあ。
モチーフの写真をパッとみた瞬間、素人としては、「布の質感て、どうやって表現するんだろう」「グラスに移りこんだこの複雑な光の形は、どうやって描けばいいんだろう」「うわっ、何週間もかけて描いたにんにくがまた居る…」とか、細部に目が行きまくって、「うわ~、こんなの描けない…」と反射的に思っちゃうんです。
でも、「短時間で」と区切られることで、そこじゃない、まずは土台の把握からだ、っていう、目を覚ますことができるというか、希望が見えるというか、その感じが面白かったのかな。

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