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デッサン16回目:花の鉢①


前回、前々回は「速く描く」という練習でした。
今日からまた、「じっくり描く」レッスンが始まりました。
花の鉢。

まずは、どれくらいの大きさで描くか決める。
なるべく、紙の大きさいっぱいぐらいに使ったほうがよい。
と言われて、スケッチブックの横幅ぎりぎりに「じゃあ、横幅はここからここで!」と線を引いたら、「それだと、ちょっと余白が足りなすぎるかな…」とのこと。
スケッチブックの横の縁から、そうだな、1.2cmぐらい?のところに、「ここから、ここが、横幅ですよ!」という線をサッと引きました。

で、縦。
モチーフの写真を、鉛筆とかで、縦横比を測ってみるけど、写真の大きさとスケッチブックの大きさは違うので、その比率をどうやってスケッチブック上に持ってきたらいいのか、わからない。

うーん…となっていたら、「横幅に対して、縦幅が大きい、差分。その差分は、横幅の何分の一ぐらいでしょうか?」とヒントをいただきました。
なるほど!
モチーフ写真に、手近にあった紙をあてて鉛筆で横幅の印をつけ、次に、縦幅の印をつけ、その差分は横幅の何分の一に当たるかな?と見てみると、大体10分の1くらいでした。
次に、スケッチブックのほうで同じように、横幅の印を紙につける作業をして、横幅の10分の1ぶんを足したのを、縦幅としました。

これで、横・縦を設定したから、OK!
そう思っていると、「この構図で、OKですか?」とつっこみが。
むむ。確かに、なんていうか、全体的にスケッチブックの中で上のほうに、横線・縦線が位置していたんです。
「上に寄りすぎですね」と言って、スケッチブックの真ん中に書く部分が来るように、縦線を書きなおしました。

なんかなあ、これが素人で、スケッチブック全体に対してのモチーフの配置とか、あまり気にしてなかったのですが、言われてみたら、それも含めて絵なんですね。

そんなこんなで、やっと、「ここに描く!」というのが決定。
次は…描かなくてもいいんでしょうけど、私は薄く16分割の線を描きました。自分の目視だと、だいたい外すことが多いので、目安として。
でも実際には、モチーフ写真そのものには16分割の線は写ってないので、頭の中で想像して、「植木鉢の縁のラインは、大体、左から2マス右から2マス目の下線あたりか…」とやるわけですけど、のちほど先生が画面上に、モチーフ写真のうえに16分割の線を出してくれたのを見て比べたら、私の頭の中の想像はやっぱりちょっとずつずれてましたね。難しい。

描き始め方としては、前回「速く描く」で習った通り、まずは薄目で見ての「黒」と「白」の領域の境界を探して、そこを決めて、大体の黒い領域を塗りつぶすところからかな…と思い、そう始めました。
そしたら、またアドバイスをいただきました。
「一番、際立ったコントラストがあるところを、しっかり塗りつぶしておくと、他のところの黒のグラデーションの基準になりますよ」と。
このモチーフでいくと、白い鉢と黒い土が接しているところが、最もコントラストの強いところだったので、そこを強めに描きました。

あとは、白っぽい花と濃い緑の葉っぱの境もくっきりしているので、そのあたりを描き、「これで、黒い領域できた。よし、塗りつぶすぞ!」と、ゴジラみたいな形した「黒領域」の真ん中から、ざっざっと塗り始めると…「ちょっと待ってください。発想としては合っているんですが、真ん中からいくというより、縁のところをしっかり決めて、そこから中に塗っていったほうがいいです」とのこと。

おお、なるほど。縁、というか、花と葉っぱの境、をまず描いて、そこから内側に塗っていきました。

ここでアドバイス!
「絵の構図、ということを意識するために、鉢の地面との接地面を、まず描いたほうが良いです」
確かに、白と黒の領域を描き分けることに精一杯で、鉢は白で背景も薄い色なのでいっしょくたにとらえて、まだ全く鉢のラインを描いていませんでした。
鉢の接地面、弧を描いてる部分を描きました。 
「これで、全体感がよく分かるようになりましたね」

よ~し、引き続き、黒の領域をざっと塗るぞ!
…と、ここでまた、アドバイス!
「前回のモチーフ(ネギとにんにく)と違い、黒っぽい領域の中にも複雑な形がある(葉っぱが混み入っていたり、透けていたりするので)モチーフです。塗りつぶすときにも、そのことは意識しておいた方が良いです。例えば、手前のほうの葉っぱや茎のほうが、黒いと言ってもまだ明るめですね。そういったことは意識しておいたほうがよい。」

意識するってどういうことか、そこをあまりガーっと塗りつぶさないほうが良いってことなのかな、と思って、なんとなくの手前の構造物の形をたどって、そこは薄めに塗るだけにしておき、奥のほうの暗く見える葉っぱたちのところは濃いめに塗るようにしました。

ここで本日のレッスンはタイムアップ!
今日、具体的な描き方以外に、すごく大事なことを教わりました。
机の上にスケッチブックを置いて、見本のモチーフ写真も横に置いて、それで描いていたんですけど、それだと「真上」じゃなくて「斜め上」から見下ろす感じになるので、手前(このモチーフでいうと鉢)が大きめに、奥(花)が小さめに見えてしまう。
ほんとの比率で描くには、斜めのスケッチ台みたいなところにスケッチブックと、モチーフ写真を置いて、なるべく、モチーフに対して垂直に見られるようにしたほうが良い。

だから、画家さんって、絵を立てかけて描いているんですね!
知らないことばっかりです。
えーっと、iPadとかを立てる用のスタンドならあるんだけど、それでいいんだろうか。描きにくそうだけど、今度ちょっとやってみよう。



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