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デッサン10回目:奥行きの表現

ネギはニンニクよりも奥にある。写真のピント的にも合ってなくて、ネギの葉の部分はぼやけてる。ニンニクの縁はシャープに見えてる。
それを、そのように表すには…。

例えば、テーブルに乗ったリンゴに強い日差しが当たっていて、影の部分と日が当たっている部分にくっきりと白黒のコントラストが付いているとする。
で、そのリンゴを乗せたテーブルのある丘の、ずっとずっと遠くに、山が見えている。山にも同じ日が当たっているから、光と影のコントラストがあるんだけど、日本の湿度の高い空気の中で、遠くのものは、そのコントラストは、「白黒」じゃなくて、「白グレー」くらいにぼやけてみえる。

ネギとニンニクにも、そういうことが言える。
ネギはニンニクより後ろにある。だから、ネギはなんていうか、「脇役だよ」って感じで、ニンニクよりコントラスト弱く、控えめである必要がある。具体的な作業としては、ティッシュやガーゼでぼやかしてみる。

ネギとニンニクの境目をぼやかしたら、当然、ニンニクの境界も一緒にぼやけてしまったので、そこは、練り消しで白で「描き」直したり、鉛筆で黒で加筆したり。練り消しで白くして、白くなりすぎたと思ったら、鉛筆で加筆する。その繰り返し。

あとは、ニンニクのふさ感がもっと出るといい。全体的な「影」っぽい領域をとらえ直そう。

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