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サイドスタンドプロジェクト

団体は以前から知っていました。
しかし、自分には特に関係が無い‥と、思っていました。

彼と出会うまでは。

二年前に転落事故により脊損となった患者さんを担当する事になりました。

この方は、僕と趣味が近くて昔からのKAWASAKI乗り。

考え方も近くて、すぐに打ち解けました。

そんな彼はHandicapを負いながらも「バイク乗りたいなぁ〜」と言い続けていました。

お互いにSSPの活動は知っていた為、いつか乗れるように挑戦しよう!!とトレーニングに励んでいました。

そう、僕の中では「いつか」でした。

ところがどっこい、先月やったかな?訪問した際「木村さん!!当たっちゃた!!SSP!!」

マジっすか!?!?
未来の目標、もうそんなタイミングで来ます!?!?

しかし、廻り出した歯車はもう止まるはずも無く‥。
本日を迎えました。

サイドスタンドプロジェクト

15名くらいの脊損の方や、下肢切断、全盲の方が参加されていました。
使われた車両はKTM。

KTM


スイングアームに補助輪が。

彼は自分の番が近づくと少し緊張感で顔が引きつっていました。

少し不安そう

果たして、彼は乗れるのか!!??

担がれて乗車!!


乗れたー!!!

不覚にも感動して涙が出ました。
この為に一生懸命トレーニングしてきたのを見てきたし、挑戦もされてきました。

不安も心配も問題点も沢山まだあったけど‥人間ってスゴイなぁって思いました。

こういうのを成長って言うんじゃなかろうかと思います。
成長が目的ではなく、結果として成長していた。
本質的だと思います。

SSPの活動は素晴らしいインパクトゴールです。
インパクトゴールというのは「普通に考えたら多くの人が無理ちゃうかと思う事をゴールとして設定する事」です。

リスクは伴います。
運営側だって決して儲からないと思います。

でも、やるんです。
元GPライダーやオートレーサー、現役8耐ライダーもスタッフとしてHandicapを負った人の挑戦を手助けするんです。
何故か?

ひとえに「推し」だと思います。
挑戦する人をサポートしたい!!
それだけです。
それだけなんですが、めちゃくちゃスゴイエネルギーが溢れるのです。

挑戦したい本人達と一緒に挑戦する事でスタッフだってエネルギーを貰うし出すのです。

だから、あの場にいた全ての人が笑顔でした。

どうでしょう?
我々健常者でも「歳だから‥」「金が無いから‥」「しんどいから‥」

色々諦めたりしてるんじゃないでしょうか?
僕はやっぱり諦めたりしてる事、沢山あります。
でも、挑戦する事の大切さを改めて想起させてくれた気がします。
僕もエネルギーをもらった1人なのです。

それがイイ事かどうかは分かりません。
そーゆータイミングも人生にはあるでしょう。

ただ、今日僕は自分がやってきた仕事が間違って無かったし、仕事自体がイイものだったと思えたんです。
そう思ってもいいんじゃないかなっと感じたんです。

だって、めちゃくちゃイイ笑顔だったから。

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