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改めて感じた仕事への愛

最後の更新からまたまたひと月経ちました

このひと月の間に母の検査入院もありましたが、私は数年前に勤めていた職場(果物農園)から声が掛かり、繁忙期という事でアルバイトに勤しんでいました。

しばらく専業主婦をしていたせいか、立ちっぱなしの仕事なので初日は足が棒に。運動不足を痛感させられたのでありました。

元々私はじっとしている事が苦手な性分で、今まで就いた仕事も体を動かしたり人と接したりするものばかり。
一度だけ、椅子に座りパソコンと睨めっこする事務兼営業の仕事に就きましたが、社風と合わず四年半で退社、その後に出会ったのが以前記事にしたこの農園でした。

夏が収穫シーズンであり当然なのですが、お店には連日たくさんのお客さんが訪れます。毎朝採れたての作物を店頭に並べ、それを買い求めるお客さんの対応や贈答用の発送の準備、摘み取り体験のご案内など目まぐるしく動いています。

直売所の営業は夏場の三ヶ月のみ、収穫前の数ヶ月はハウス(ビニールハウス)での地道な作業の繰り返しです。

自然相手のこの仕事は、近年の異常気象による大雨や気温上昇など、人の力ではどうする事も出来ず大変なこともありますが、それ以上に、手を掛けたものがちゃんと実った達成感とお客さんの喜ぶ顔にとてもやりがいを感じ、やはりこの仕事は楽しかったと再確認しました。

九月も終わりに近づき間もなく迎えるオフシーズン。なので私のアルバイトも昨日が最終日でした。


この仕事に関しては、忙しい=ストレス、になる事は全くなく、気分転換をする必要はほとんどありません。休み明けの仕事が嫌…という感覚も無いに等しいです。
過去には8月中の休みが週一で計四日、体力的には疲れますがその分ぐっすり眠れます。

そしてスタッフの誰もが高い確率で休みの日でもお店に遊びにくるほどです。
現に先程、私は出先での用事を済ませた後、お店に顔を出してから帰宅しました。

もちろん人間関係が良好なのは言うまでも無いのですが、広い敷地内に連なるハウスの下で、風を感じ作業に汗を流し、みんなであーでもないこーでもない、と、摘果の程度や成長した時の形をイメージしながらの細かな作業には、時には失敗もありますが、最後にはその綺麗な形と、言うまでもなく一番重要なその味も、他には引けを取らない立派な作物に育ち、その姿に毎回感動するのです。

そんな誇れる仕事で得た満足感は、心も体も弱かった私を大きく成長させてもらい、それが心の財産となり今の私があります。


そしてもう一つ、この時期のお楽しみが!
毎日の夕飯のデザートに、売り物にならなかった物が食卓に並び、家族の胃袋に収まります。
食べた後には自然と「しあわせ〜」と連呼、毎回感謝しながら頂いています。

また来年のシーズンも楽しみに、まさに生きる糧となり身となっているのは言うまでもありません。


自宅で育てている6月頃のデラウェア

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