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アクアリウム・ソイルが水質に及ぼす影響【日本デザインプランナー協会】

アクアリウムでよく使用されるソイルですが、なぜソイルがいいのでしょうか。底床であれば、他にも大磯砂利や田砂、化粧砂があります。ソイル自体に栄養分が混ぜられており、水草の育成に良いことは分かります。しかし、それだけではありません。今回はソイルが水質に与える影響について紹介させていただきます。

ソイルは、飼育水を弱酸性の軟水にしてくれる

水草は、pH6.5〜7の弱酸性〜中性の軟水が一番育ちやすいです。そのため、「弱酸性・軟水」の環境を作れるソイルは非常に優秀です。栄養分が含まれているだけでなく、水草が育ちやすい水質に変えてくれているので、水草の育成には欠かせません。

またソイルが水質に与える影響は、水草の育成だけではありません。
エビやカラシンなどの熱帯魚が好む水質でもあります。特にエビは、非常に水質に敏感です。水質がアルカリに偏ると、弱っていき、最終的には死んでしまいます。

最近では、コケ取り要因のエビだけでなく、シュリンプといったカラフルなエビを飼育される方が増えています。これらのシュリンプを育てるためにも、ソイルは必要です。シュリンプを育てるために必要な弱酸性の水質を簡単に作れます。

ただ、弱酸性に水質を変えるだけで、どんな生体も健康というわけではありません。


中には弱酸性が苦手な生体も

グッピーやプラティのような熱帯魚は、アルカリ性を好みます。このような熱帯魚のためにも、アルカリ性に水質を変えるソイルもあるぐらいです。
一応ソイルなので、アルカリ性になっても水草を育てることはできるようです。

しかし、このようなソイルを使用するときは、一部育ちにくい水草もあることは覚えておきましょう。もし水質をアルカリ性にしたい場合は、大磯砂利や田砂を底床に使用してもいいでしょう。

このようにソイルは、水質を酸性にもアルカリ性にも変化させることができます。水槽の中の水草や生体が、「どちらの環境を好むのか」をしっかりと理解した上で、必要なソイルを選んでください。

日本デザインプランナー協会にはアクアリウムクリエイターの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。

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