改修記録 金閣寺東の町家(1)
金閣寺のほど近く、元・西陣織職人の住まいを改修することになりました。
築95年が経ちますが、建築当時の姿が状態良く残る小さな町家です。
町家といえば表の格子が印象的ですが、繊維業の店構えにつくものは特に糸屋格子と呼ばれ、糸や織物の色を見るのに光が入りやすいよう細い木材でつくられました。上部が切り取られた短い棒を切子といい、これが4本なら織屋、3本なら糸屋、2本なら呉服屋というように切子の本数で業種もわかるようになっています。この家は元・呉服屋ということになります。
玄関か