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文脈と優先度

この記事のゴールは、作ったモノを伝える時に文脈と優先度をどう扱うか、そのポイントをまとめる事です。

私は作ったものを伝える時、文脈と優先度を明らかにする事が大切だと考えています。
これらを明らかにしておかないと、表現に触れた方達の誤解の原因となってしまうからです。
すれ違ってしまった認識を合わせるのは時間がかかります。

文脈を考える時、押さえるポイントは、前後左右であるとおもいます。
前後とは時間軸で、伝える話しの前提が何で、後段には何を想定しているか。左右とは近しいテーマとの相違点で、何が同じで何が異なっているかです。
それらの中で、作った側が何を優先したか、なぜ重要であると考えたか、これが明確であると伝える相手とのコミュニケーションがとてもスムーズになります。

例えば、社内の新規事業にチャレンジする場合を想定すると、社内と社外の人達には以下の点を明確にすると良いと考えます。
・なぜ新しい挑戦をするか(今のままでは何がリスクか。将来はどうなりたいと考えているか。)
・何に取り組むか(自社の長所を活かすか、他者と比べた短所を補うか)
・核となる価値は何か(どうやって価値を作り守るか)

※具体的にはフレームワークである「3C分析」や「PEST分析」「SWOT分析」なんかの結果を使って説明することになります。切り口が明快ですし、会社の場合こういうフレームワークが有効です。

では、本題として私個人のチャレンジ「アイテム開発と販売」に置き換えて考えます。
【前後の視点】では、これまでの自分の経験や知識を使って、これからの価値あるものを作りたいと思っています。それ同時に、プロトタイピングの手段が増える中で、企業が行う商業とは異なる方法論があるのではないかと考えています。アクセサリーやテーブルに乗るくらいのサイズ感であれば、スモールスタートでモノづくりのサイクルを回せると思っています。
【左右の視点】では、自分の視点でのモノづくりが、他のクリエイターさん達と比べて何が似ていて、何が異なっているかを知ることです。感覚的にはエンジニアリングとデザインを軸を置いたクリエイターの方は、増えていると感じますが、まだまだマイノリティであり、開拓していける領域がまだ残されていると思っています。

最近になって、自分の関わってきたモノづくりを3つの視点に分けるとしっくりくる様に感じました。それは別の記事でも触れていますが、パーソナル、ローカル、インダストリアルという視点です。
この視点で整理しながら、開拓されていない価値あるモノを作っていきたいと思っています。

最後に【優先度】についてです。
私のチャレンジでは「工業材料の活用」「不便さの解消」「作り方をつくる」を優先して考えています。
近年はハイテクノロジーが社会的に浸透し、身近になっています。ですが、そこに活用されている技術や材料は、広く認知されているとは言えない状況です。私はそれら認知のギャップに可能性があると仮定しています。
これは仮説ですから、然るべきタイミングで評価して、繰り返し見直したいと思っています。

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