値上げを考える。
うまい棒の値上げの話すと高校の後輩が、ガリガリくんの値上げCMの紹介をしてくれた。
このCMは冒頭にベテラン社員にズームインされていて、そこから少しずつ、社屋と社員の皆さんが映るところまで画面はズームアウト。
値上げの字幕(60→70)が出たところでお詫びで頭を下げる。
そんなストーリーだ。
25年の60円の価格設定で頑張ってきたが、それも限界で70円。
値上げ、、大変申し訳ない・・
その企業としての真摯な姿勢が評価されている。
加えて、BGMは高田渡さんが1971年にリリースした『値上げ』の楽曲も世代を超えても、斬新な耳あたりだ。
当方は商社の営業でメーカーから「企業努力の限界で値上げせざるを得ない状況」といった文言の添えられた価格改定の申し入れ文書(値上げレター)を受け取る。
が、値上げしないことは企業努力なんだろうか?
もちろん、社内の調達部門は安価な調達ルートを探す。仕入価格が安くなるような購買方法(ボリュームディスカウント等)を模索する。調達価格に融通が効くように、営業窓口の担当とコミュニケーションをとることも立派な企業努力だ。
しかし、値上げをしても選ばれる商品の開発こそ大事な企業努力であろう。値下げが礼賛され、価格維持が美徳とされる時代が続けば企業は成長せず。会社の従業員の所得も変わらず、苦しい経営環境は変わらない。
下記はガリガリ君の出荷本数の推移である。(参照:日経クロストレンド)
ガリガリ君の出荷本数は値上げ後もKeepしており、値上げ後も選ばれる(愛される)商品であると言えよう。
高くても、愛される商品を目指そう。
僕も商社の営業として、価値ある商品の目利きであろう。価値ある商売の仕組みを作ろう。
引き続き、新たなテクノロジーを用いた『もの作り』をサポートする営業でありたい。
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