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展望: 2024 J2 第5節 千葉 vs 清水


あの悔しさを忘れてはいない

前回のフクアリこと、フクダ電子アリーナでの戦いは2023/5/17の第16節。いわきに9-1、藤枝に5-0という大勝での連勝でフクアリに乗り込んだ清水でしたが、終了間際の後半41分に、相手のロングスローから、米倉のボレーによる失点で0-1と敗れました。

千葉とは、ホーム国立での対戦となった第26節でも2-2と引き分け。昨季は千葉に勝つことができず、対戦成績としても負け越しになりました。

千葉の今季のこれまでの成績は

これまでは2勝2敗と勝ち点6。前節は鹿児島に対して2-4という4失点を喫しての敗戦になりました。鹿児島にはルヴァンでも敗れており千葉にとっては鬼門ですね。

千葉の直近4試合の成績は2勝2敗

一方でスタッツに目を向けると、J2 20チーム中、ゴール数・シュート数・枠内シュート数・30mライン進入回数・ペナルティエリア進入回数で1位。攻撃面では絶好調です。

千葉の4試合の平均スタッツ

選手別には、CFの10番小森選手が3試合連続3得点、藤枝から移籍してきた16番横山選手、右WGの7番田中選手が2得点、左WGの14番椿選手、CBの13番鈴木選手、22番佐々木選手も1得点を取っています。
一方で、得点は11に対して、失点は4試合で8と守備面では課題を抱えています。

千葉の予想スタメンは?

GK藤田、CB鈴木・佐々木、ボランチ田口、右WG田中、トップ小森の6選手は4試合連続スタメンのため、清水戦でも先発してくるでしょう。左WGの椿選手も前節同様先発。左SB、ボランチの1枚、トップ下は流動的ですが、おそらく以下のような布陣で来るのではないかと思います。前節はスタメンから外れていますが、磐田から移籍してきたボランチのエドゥアルド選手と、藤枝時代に清水相手にもゴールを決めている横山選手は先発すると予想。また左SBは、第3節までスタメンだった67番日高選手を戻すと思います。

千葉スタメン予想

これ以外にも8番風間宏矢選手、9番呉屋選手、11番米倉選手、20番高木俊幸選手など、攻撃的な良い選手も控えています。

千葉の戦い方は?

今季の千葉は上述の通り、非常に攻撃的なチームです。トップには、点を取ることしか考えていない絶対エースの小森選手。これに、両WGの田中選手・椿選手、トップ下の横山選手、ボランチの田口選手・エドゥアルド選手もどんどんPA内に進入し前線に人数をかけて攻めてきます。両SBも攻撃的です。田口選手はミドルも強烈で、まだ得点はありませんが、あわやというシーンを多く作りだしていました。またセットプレーも強く、田口選手の精度の高いキックに、CBの鈴木選手・佐々木選手が打点の高いヘッドでゴールを狙います
逆に前がかりになる分、前線で奪われるとショートカウンターを受けやすく、また両SBは守備よりも攻撃に特徴のある選手であるため、これまでの対戦でもニアゾーンを簡単にとられるシーンも目立ちました。ここには付け入る隙もあるでしょう。

第3節 群馬戦の千葉のパスソナー

こちら、千葉が3-1で勝利した群馬戦ですが、田口選手が攻撃の要になっていることがわかります。前節の大分保田選手と同様、田口選手をいかに自由にしないかが鍵になるはずです。

清水の予想スタメン・サブは?

さて清水ですが、前節は「Perfect Game」といえる内容であり、原選手のコンディション次第では、吉田→原はあるかもしれませんが、千葉の左WGの椿選手はドリブラーであり、吉田選手に完封してもらいたいですね。おそらく同じスタメンを選ぶと思います。

清水のスタメン予想

一方で、サブは、高橋選手→原選手千葉選手→タンキ選手として、沖、原、北爪、白崎、松崎、矢島、タンキが入ると予想します。原選手が復帰してベンチにいてもらえると、CBでもSBでも使えるので心強いですね。またコンディションが良ければタンキ選手のデビューもありそうです。

清水はどう戦うか?

基本的には前節の大分戦同様、デュエルで負けないこと、前線からのプレスの強度を維持すること、最終ラインのケアをすること、が守備面では大事になると思います。特に、今季の千葉は非常に攻撃的なチームであるため、前線にどんどん人数をかけてきます。それに押されて最終ラインが下がり、間延びしてしまうと、二次攻撃・三次攻撃を受けてしまいます。
ネガトラ含めて、前線からのプレスをやり続けられるか、そのためにも、最終ラインを高くキープしてコンパクトな陣形を保てるかが非常に重要です。特に攻撃の要となる田口選手のケア。北川選手・乾選手が担う形になると思いますが、通常のボランチよりも高い位置をとってくるため、適宜ボランチにマークを受け渡すなど、慎重な守備が求められると思います。
攻撃は、とにかく前線からのプレスでボールを奪ったら、早く縦に攻めること両サイドを広く使い、ニアゾーンに進入して、マイナス気味のクロスからゴールを狙うことなどが大事になると思います。
また何より重要なのが、セットプレーの守備の建て直しです。昨季の失点もそうでしたが、千葉はセットプレーが強い。ショートコーナー対策、鈴木・佐々木といったヘディングの高い選手のマークなどが鍵になると思います。

最後に

非常に簡単ではありますが、千葉戦の展望についていかがでしたでしょうか。昨年一度も勝てなかった千葉に対して、このアウェイで勝てれば、清水の強さは本物と言えると思います。昨年からチーム力を底上げできているのはどちらのチームなのか。その意味でも非常に注目です。
私個人としてはどうしても昨年のフクアリと国立での悔しい気持ちを晴らしたいです。フクアリは、アウェイ側のスペースが狭く、完全アウェイの雰囲気になると思いますが、昨年以上に声を出して選手たちを後押ししたいと思います。現地組みの皆様、どうぞよろしくお願いします!

昨年の悔しさを晴らすとき


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