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誕生日

穏やかな一日だった。いつものように20年前に琉球大学へ進んだ生物部の部長から譲ってもらったイモリに餌をやる。湯を沸かしその間に珈琲豆を30g挽き淹れ一口啜る。お気に入りの「ハイ・ファイブ」のタンザニアナチュラルと富士コーヒーのキリマンジャロを半々の割合でブレンド。この酸味と奥行きは覚醒の一服である。

朝イチの授業の仕込みを確認する(マジで予習終わってたかなとか)笑ってしまうがそんなもんなのだ。数日後には出張授業が控えていてそのシナリオがいまいちできてない(のが恐ろしくあまり真剣に考えない)珈琲とトースト。
授業、dullな反応に(マスクの弊害)疲れ、知人が企画したチャリティーコンサートのポスターを受け取りに印刷会社の専務(幼馴染)に会いに行く。3年前に癌治療で受けた放射線の副作用で難儀しているとのことだった。癌の再発はないものの副作用は侮れない。気の毒に思う。娘さんが結婚して11月には「おばあちゃん」になるとのことだった。娘さんのことも存じ上げているのでしんみり。
車検の終わった車の証明書が来たというのでオートバックスへ受け取りに行く。小さなステッカー。
来年1月からスタート予定のエリアのカルチャースクールの講師の件で担当の方に電話。来週早々に引き継ぐ内容を確認することになる、はず。
夜は「Kゼミ」で予備校へ。ビブリオバトルはキム・ジヘ『差別はたいてい悪意のない人がする』(これは原題を知らないが、タイトル勝利だね)と『虫採る子だけが生きのこる』養老孟司・池田清彦・奧本大三郎対談集。甲乙つけ難いなか『差別はたいてい…』に挙手。結果『差別はたいてい…』だった。
若い友人が言っていた「僕は『ビブリオバトル』は嫌いです」を毎回感じてしまう一瞬だ。本の優劣競うような入試(ビブリオバトルが入試メニューにあるという塾生のために始まった)止めろよと、言いたい。ビブリオバトルは別として高校1年生から始まって浪人生やら大学生やら集まる「Kゼミ」は得難い「アジール」だと思う。昨年皆勤で慶應へ行ったYさん、夏休みで参加。話し方が変わってなくてちょっと嬉しかった(笑)
以上、ダラダラ克明に記した2022年9月15日、
66年前の本日、午前9時3分に私は生まれた。