Guidelines of care for the management of acne vulgaris

AAD(米国皮膚科学会)の尋常性痤瘡ガイドライン2016がアップデートされ,18のエビデンスに基づいた推奨と5の望ましい医療行為を挙げている。
過酸化ベンゾイル外用,レチノイド外用,抗菌薬外用,ドキシサイクリン内服は強く推奨される。イソトレチノイン内服は重症,心理社会的負荷,瘢痕のある痤瘡に強く推奨される。強く推奨される。クラスコテレン外用,サリチル酸外用,アゼライン酸外用,ミノサイクリン内服,サレサイクリン内服,経口避妊薬,スピロノラクトン内服は条件付きで推奨される。複数の作用機序のある外用薬の併用,抗菌薬内服の制限,抗菌薬内服と外用薬の併用,大型の痤瘡に対するステロイド局注が望ましい医療行為として推奨される。

・ガイドラインは9歳以上の痤瘡を対象とする。
・アダパレンと過酸化ベンゾイルは処方箋なしで購入できる。
・テトラサイクリン系抗菌薬は妊婦,授乳婦,9歳未満の小児には禁忌。
・テトラサイクリン系抗菌薬の使用は炎症性腸疾患,咽頭炎,クロストリジウム感染症,カンジダ外陰膣炎と関連がある。
・抗菌薬内服は可能な限り短い期間にとどめ,通常3~4ヵ月以下とする。
・ドキシサイクリンの胃腸障害の副作用は15.7%
・嚢腫にステロイド局注すると3~7日以内に改善する。
・局注のトリアムシノロン濃度は2.5~5%を用いる。

J Am Acad Dermatol. 30(23): S0190, 2024 PMID: 38300170

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