家族リハビリ
今日は4日に父のお見舞い。4日とか短いもんだ、って思ってたけど、今となっては長かった。中3日、、父は今どうしているだろうか、何を考えてるんだろろう。目が開いてるか、歯をちゃんと磨いてもらってるだろうか。
今日は朝から行ってみた。いつも実家経由だったで夕方になってしまうことが多かったのだが、今日はせっかくなので、リハビリを見たくて。
部屋に入った時父は起きていた。目が開いていた。おそらく、私を見て、少しうれしそうな顔をしてたと思う。それは私の思い過ごしか。
部屋で硬直した父の右手をさする。麻痺側ではないので、よく動く。しかし、力入れてるみたいなのか、いつも振戦している。力を入れすぎているからか、上腕二頭筋から凝っている。そこを揉むと気持ちよさそうな顔をして寝てしまった。
何もすることがないので昼を食べてからまた戻った。
次は動かないはずの左足を動かしてみる。手で引っ張ったり、押してみたり。上にあげてみたり。
「パパ、この足、左足ね、わかる?ちょっと上にあげてみて!」
もちろん上がらない。
しかしこれをなんども繰り返しているうちに、自力で少し上がった!
「パパ、動いてるよ!動いてるよ!すごい!」
なんと動いた。まさかの坂!
そしたら、向かい側に入院している別の患者さん(おそらく同じ脳梗塞だろう)の家族も同じことを始めた。
まだその患者さんは、動かすことができなかったみたいだけど。
そのうちリハビリの理学療法士さんが父のリハを始めた。車椅子に座る練習。移動の練習。全くダメだ。かろうじて座ることはできるけど姿勢保持が難しい。
せめても座ることができたらいいのに。
理学療法師さんに先ほど父が患側を動かすことができたんです、って言ったらまさか!って言われたから、撮影した映像を見せてみた。そしたら、ひどく驚かれた。
「Kさん、こんな事できるんですね!僕たちもそこを伸ばせるよう頑張ります!」
って言ってもらった。
そうだ、家族には他人ができないこともできるんだな、って思った。素直に嬉しい。
あともう1つ。父が今日はひどく泣いた。意識がはっきりしてる時は一度も泣いた姿を見せなかった。あ、一度あったか。おじいちゃんが亡くなった時。
けど何を思ったか。クラッシックを聞かせていた時、ホルンのソロパートになると決まって父が泣くのだ。父が元気な時吹いていたホルン。
何を思って泣いていたのか。
聞いても、口がきけない。字も書けない父の意思は伝わらない。
父と話したい。
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