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皮膚科医から見たビューティケア商品③ ボディソープ ボタニカルボディウオッシュ

ナイス&クイックのボタニカルボディウォッシュ コットンシャボンの香り

ボーテ・ド・モード株式会社の、無添加ボタニカルブランド NICE & QUICK(ナイス&クイック)です。

この製品の売りは

①天然由来成分90%

②7つの無添加処方

パラベンフリー、無着色、石油系界面活性剤フリー、アルコールフリー、鉱物油フリー、シリコンフリータルクフリー

大事ないいたいことは2つくらいに絞ってくれた方がアピールとしてわかりやすいですよね。

パラベンは時々アレルギーの方もいらっしゃるので、パラベンフリーはいいですね。(日本でのパッチテスト陽性率はパラベン2.0%/2011年〜0.9%/2016年)

微香性ですが、無香の、香料フリーの商品も欲しいです。

オリーブスクワランとマルチボタニカルエキス(甘草)

他の説明には、「オリーブスクワランがお肌に必要な潤いをキープし、マルチボタニカルエキスが乾燥による肌トラブルを防ぐ」と書いてあります。

マルチボタニカルエキス、なんて、仰々しく書いてあるからなにかと思えば、甘草エキスです・・・こういうのはメーカーさんがこぞって、ネーミングセンスを光らせながらPRしてくるのですよね。

成分

水、ラウリン酸、ミリスチン酸、水酸化K、グリセリン、パルミチン酸、ラウラミドDEA、DPG、スクワラン、セラミドNG、カンゾウ根エキス、ココイルグルタミン酸TEA、ココアンホ酢酸Na、ラウラミドプロピルベタイン、ポリクオタニウム-50、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、塩化Na、塩化K、BG、PPG-4セテス-20、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料

ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸Naなどの硫酸系は含まれていませんが、水の次に多い成分がラウリン酸で、水酸化Kが続きますので、本商品はカリウム石鹸系です。成分の並びをみても、無添加ボタニカルを謳っている、BOTANISTボタニストのボディソープを意識して作られています。(ボタニストも石鹸系)

ラウリン酸とミリスチン酸は高級脂肪酸で、水酸化Kで中和されます。ミリスチン酸も泡立ちがいい洗浄成分です。

グリセリンやスクワラン、セラミドNGなどで保湿を強化するとはいっても、洗浄がメインの並び。

結論:商品イメージより洗浄力が強すぎる

この配合成分の並びでは、結構洗浄力が強力すぎる気がします。通常の肌の方にはいいですが、本当にガチな敏感肌や乾燥肌の方にはどうなのでしょう。
香料を何使ってるか気になります。パラベンフリーですし、香料以外はアレルギー性が高い物質は少ないと感じます。

皮膚科に通う患者さんにおすすめする商品としては、どうでしょう、もう少し洗浄力がマイルドなもののほうがよさそうです。ボタニカル〜でアミノ酸系の優しさをなんとなく期待していまいましたが、ボタニカルボディウォッシュはイメージ以上に洗浄力が強い商品だと思います。

ナイス&クイックのボタニカルラインははシャンプーラインはまだでていないようです。(2020年3月)

ボタニストシリーズに関してもボディソープはあまりマイルドではないので、シャンプーのほうがアミノ酸系でよさそうに感じます。

肌トラブルがある人に強くお勧めできる商品ではない

ここまで書いてしまいましたが・・・。

しかし、特に肌トラブルのない方にとっては、ボトルデザインもシンプルでおしゃれ、無印良品などが好きな人にもよく、中身も無色透明、値段も良心的、楽天市場でも買える。洗浄力も保たれており、コスパはよいと考えます。競合のボタニストボディウオッシュより安いですしね。

※一個人の見解です。

石鹸系のフェイスウオッシュではハダラボの泡洗顔もあります。値段が安いのがすごい。

ボディソープでは、こんな記事も書いています。

お読みいただきありがとうございました。デルマ侍。

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