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好きなMRと嫌いなMR

MRさん エムアールさん
製薬会社の営業担当の方のことです。

一般に超✨高級取りな方々と言われています✨
ネットで調べても、「高収入のMRと結婚するには」を目的にした記事が出てきたり。婚活でも大人気のようです。驚きました。

女性もいますが、MRさんの比率は7:3から8:2くらいで男の方が多いイメージ。
収入も一千万以上との噂。
医者も高級取りと言われるものの、いわゆる都心部の勤務医の給料はかなり低いので、それより人によっては、MRさんの方が高い可能性もありそう。

現時点で継続してMRをしているリアル友はおりませんので、この記事の徒然は、医者🏥として、接していて感じることです。製薬会社勤務の友達や治験専門の会社の友達、元MRで転職した友達はいるけどね。

なので、正直、MRさんのこと、【私たち医師に話しかけてくる人】というイメージ以外に、日常どんなふうに過ごしてるのかよくわかりません…忙しい診療の合間に頑張ってコンタクトを取ろうとされてます。医学部を卒業してそこそこの年数が経ち、専門医もとれて若手後半〜中堅と言われる世代になってきました。今までの思いをまとめてみようと思います。

①大学病院のMRさんの方がいい


自分以外にも、多くの医師が言うことで正しかろうと思います。当たり前ですが大学病院担当のMRの方が市中よりまともだし、礼儀正しいし、的確に対応、レスポンスも迅速。基本的に失礼な対応もない、また記憶力なのか、メモ力なのかわかりませんが、個々の医師にきっちりと対応してくれます。名前も間違えないし。そして説明会の時のお弁当の質も段違い。
教授や講師を相手にしますし、社内でも選りすぐりの人から配置しますよね。ただのその代わり、彼らの仕事はハードなんだろうな〜
接待禁止から、お弁当の値段も規定ができたようですが、市中と大学とでお弁当のクオリティがあそこまで違うのは何故ですか?

②気持ち悪くないMRがいい

ネチネチして、人の懐中に入り込もうとするタイプの人、あとここぞとばかりにアピールしようと必死な人、苦手です。
見た目も清潔感のあるさっぱりとした男性か、女性であれば特に問題はないのですが。
女のMRさんはだいたい可愛い。
たまに年数がギットリしたような中年男性、香水がキツかったりスーツが派手目な方は正直NG。
見た目だけじゃなくてしつこい人は苦手です。

③同じ話を何回もしてくるMRは苦手

大学病院配属の方はないのですけどね
市中の方は、「こないだもそれ聞いたよ!?」みたいなことを繰り返したり、同じパンフレット、チラシを渡そうとしてきたりします。市中担当のMRさんは、近くの病院複数受け持ったりしてるので、こんがらがるのかもしれませんが…

④空気を読んでくれるMRさんがいい

多くのMRさんは目当ての医者を見つけたら駆けつけてきて話しかけてきます。外来から病棟に行く途中のエレベーターホール、医局(医者の休憩室、デスク)周辺などなど、「せ、せんせいー!」と。
ただこちらも仕事の合間だったり、急いで帰ろうとしているときに話しかけられることもしょっちゅう。あちらもそれが仕事なのは重々承知なのですが、本当に時間がなくて、病棟に急ぎたい時、そんなタイミングもある。 
嫌いになれないタイプのMRさんは、こちらが明らかに今はちょっとやめといて…というオーラを出した時に感じとってくれて、「あ、先生〜…(察する)ま、また今度お願いしますね!」と切り上げてくれる人がたまにいるんです。
そういう方には後日、「先日はすみませんでした」として、そのMRさんと時間をとるようにしています。
こちらも人間だもの。
ガツガツしすぎてここぞとばかりにアピールしてくださるよりは、引くところは引いてくれた方が後日しっかり時間をとってあげようと思います。いや本当ですよ。

⑤論文をわたしてくれるMRはスキ


多くのMRさんは自社のパンフレットか、講演会のチラシばっかり渡してくれるのですが、たまに英語の論文で自社製品絡みのものを渡してくれる方がいます。自分はそういうMRさんが好きです。
英語の論文自体も海外メーカーのCOIがあったりするものの、パンフレットで臨床試験の結果とかメカニズムばっかり見せられても、飽きてきます。

また、「〜社の〜を使ってる人で、〜な症状が出た人がいるんだけど、副作用なのか、たまたまなのか」というお話をMRさんにした時に、後日「自分の会社の薬ではないけどこんな症例ありましたよ」、と調べてきてくれたときは助かりました。

そんなMRさんとはもっと仲良くなりたいと思います。ただ市中病院で出会える確率は低そうです。

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