僕がシンデレラ24時間生放送をめちゃくちゃ楽しめた理由

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Live Broadcast「24magic
~シンデレラたちの24時間生放送!~」お疲れ様でした。めちゃくちゃ楽しかったですね。ここでは僕が「なぜこの放送を心の底から楽しみにしていたのか」「で、当日どうだったのか」という感想をお話します。お気持ち表明ではないです。一部はそうだけど。

そもそも

僕は昔からテレビっ子でした。よくテレビ番組の見過ぎで親からテレビ禁止令を出されていたりした、そんな子供でした。

そんな僕が特に好きだったジャンルが、”大型生放送特番”です。具体例を挙げると、TBSの「オールスター感謝祭」や、フジテレビの「FNS27時間テレビ」といった類のものです。特に後者は、27時間ずっと同じ番組をやって、その中のコーナーでネプリーグやヘキサゴン、さんま・中居の今夜も眠れない、サンタクなどを生放送で行うという僕にとって「テレビのお祭り」のような存在でした。

しかし僕には叶わなかった夢があります。それは、この番組をぶっ通しで一睡もせずに見ることです。小学生だった僕に徹夜は難しく、せいぜい1時から2時で睡魔に負けてしまうのがほとんどで、毎年深夜帯の番組を見れていませんでした。それでも、「朝起きてもまだ27時間テレビがやってる」ということになぜか感動してたのでそれはそれで良かったのですが、やはり目標はぶっ通しで見ることでした。

2020年の現状

さて、今のテレビ番組はどうでしょうか。コロナ禍の影響もありフジテレビは27時間テレビの制作をやめてしまい、というか一昨年あたりから生放送すらしなくなったという体たらくっぷりで、僕は大人になって「徹夜できる体力」を得たのにもかかわらず「テレビを楽しめる感受性」を失ってしまったのです。また、昨今はコンプライアンスや自主規制が強く騒がれるようになり、少しでも過激なことをするとすぐにBPOがすっ飛んでくるなど、地上波で面白いことができなくなりました。

で、僕は僕で陰キャオタクに育ってしまったので今のお笑い芸人を見ても全然笑えないし、バラエティー番組やクイズ番組等の演出に半ば逆張りに近い違和感を覚え、ますますテレビ離れが進みました。

あのアイドルマスターが24時間生放送をやるってぇ!?

2020年8月11日、僕の元に衝撃的な知らせが飛び込んできます。デレステの5周年を祝って、ライブができない代わりに24時間生放送をやるというのです。

僕は興奮しました。「ついに来たか!」と。

自分の好きなコンテンツが24時間生放送をやる、これほどまでに嬉しいことはありません。このご時世で公式からのイベント供給も途絶えた中、自宅で楽しめる企画としては最高のものです。なにより、自分が叶えたかった夢が実現するかもしれない瞬間でした。

タイムスケジュールを確認し、成功を確信します。深夜帯に至ってはおっさんたちがぼやくというこういうのでいいんだよというコーナーまで用意され、とても当日が楽しみになりました。次々と解禁されていく出演者情報を横目に、翌日の月曜日に有休をとりエナジードリンクと夜食を買い込み遂に9月5日19時、シンデレラたちの24時間生放送が始まります。

当日の感想

まず僕はデレステ5周年の「Go Just Go!」を歌うところから始めたという構成に拍手を送りたいです。そして右上の「24magic LIVE」という生放送であることを示すロゴマーク、これはもうテレビ番組だと。Youtubeとニコニコ動画でやってるのがもったいないレベルの生放送だと思いました。

オープニングはスタジオにいる総合演出家のJUNGOさんと、田町のバンダイナムコエンターテインメント本社にいるアイドルマスター総合プロデューサー坂上陽三さんの中継があるのですが、ここで24時間というとやっぱりマラソンでは?というお決まりの流れ。

オープニング枠の2時間以内に走って所在地不明の生放送スタジオまで来てくださいというやり取りが良かったですね。当然茶番であることはこの時点で察してはいましたし、車使うだろうなとは思っていましたが、「24時間」という某本家を彷彿とさせる演出は私の心が躍りました。

で、まあその後JUNGOさんが出しゃばりすぎて僕も色々思うところがあったのですが、特に「24時間以内で『お願い!シンデレラ』のトロピカルアレンジ版を作る」という企画、僕はあれ大賛成でした。(当人たちはたまったもんじゃないんだろうけど・・・)

本家も「サライ」を生放送中に創り上げたという事例がありますし、せっかくのこの長時間生放送なので、通し企画はとても鍵を握ってきます。流石に1曲を一から作るのは無理がありましたが、シンデレラガールズのテーマ曲をゴージャスにアレンジして振り入れをしてフィナーレで披露、という1つの通し企画はとても良かったのではないかと思います。シンデレラバンドの皆さんは本当にお疲れ様でした・・・我々視聴者を楽しませてくださり、本当にありがとうございます。

その他通し企画として、裏番組のスタッフフルコンボリレーは正直意味が分かりませんでしたが各社の宣伝と、なんかニコニコ動画らしいネットのノリって感じでよかったと思います。僕もちょいちょい見に行ってたし。ただルールが厳しすぎたというか、可哀想な面もありましたね。

キャスト側の通し企画は、出演者24人にデレステをプレイさせてクリアできればユーザーにスタージュエルを配布するという美味しいやつです。実はこれも凄く理にかなっているというか、いい企画だったなと思っていて、各番組(コーナー)ごとに時間を取って挑戦させるから、視聴者に忘れさせない。「こういう通し企画やってますよ」と定期的に思い出させることで繋がりを意識させた企画だなと感じました。やはりデレステの5周年記念特番なのでこういった面で絡めさせないといけないですしね。単純だけど、いい通し企画でした。

で、またJUNGOさんが出しゃばりすぎていたことに色々思うところがありつつ、オープニングは終盤に。坂上さんが走ってきてゴールする茶番も「いらない」と思う人もいれば、僕みたいに「あってよかった」と思う人もいます。



これ以上書くと長くなるのでコーナー個別の感想は避けます。じゃあなんでわざわざアカウントを作ってまでnoteにこんな記事書いてんだといったところですが、僕はこの感動と興奮を共有したかったのです。"大型生放送特番"が好きだった自身にとって、シンデレラ24magicは最高の番組でした。各コーナー全てが楽しかったし、本当に寝る暇を与えなかった。アイマスのおかげで夢が一つ叶いました。

また24時間やってほしかったり、もう当分やらないでくれと思ったり、余韻に浸っています。ありがとうアイドルマスターシンデレラガールズ。次は絶対ステージで。