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旅するかき氷

本業はバウムクーヘン屋です。ときどきジャム屋もしています。そのジャムの応用で子どもたちにかき氷を作ったことがかき氷屋のきっかけ。友人のギャラリーでかき氷用の器を作ってもらい作家さんの個展初日のイベントとして始めたのはもう10年以上前のこと。いつのまにかかき氷ブームがやってきて先駆者的な立ち位置に。

その後、かき氷ブームに乗って専門店もたくさんできました。すると今度は進化系かき氷の時代に。今では手数が多く味を何層にも重ねるかき氷が主流に。かき氷も映えることが重要なんです。

古都華を150g使用
宇治金時 一杯に10g以上の宇治抹茶

デルベアのバウムクーヘンのように、元来シンプルな食べものが好きな性質なので、私の作るかき氷は時代に逆行してどんどんシンプルに。今では、いちご氷と宇治金時と完熟南高梅の3種に絞り込んでいます。そして、その材料を可能な限り贅沢に使う方向で深化させています。それぞれの材料も個人的に信頼関係の出来ている生産者さんから毎年直接調達するスタイルです。昭和な雰囲気のかき氷だけど飛び切り極上のかき氷です。かき氷でシンプルを極めたい。

みぞれに青きなこと白小豆

旅するかき氷と名乗って10年。気の置けない仲間たちと一緒にご飯がたべたい。それがモチベーションとなって夏になると友人たちのお店を回っています。一年に一度、あのかき氷が食べたいと待ってくれている人と会うために。

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