小野寺美穂

東京でデザイナーをしています。青森県八戸市出身。 愛するもの | 日本酒、特に陸奥八仙…

小野寺美穂

東京でデザイナーをしています。青森県八戸市出身。 愛するもの | 日本酒、特に陸奥八仙 | つくること、つくるひと。| 岡村靖幸

最近の記事

すごくきれいに撮れたりするんじゃないカメラを買いました

カメラを買いました。すごくきれいに撮れたりするんじゃない、2007年発売の、IXY DIGITAL 10というモデルです。 とはいえ十分すぎるくらい十分に撮れる、なんだかんだ力のあるカメラなのですが時折、ネオンの光も立体物もぺたっとさせてしまうようなところがあり、とても愛おしいです。 去年の暮れ頃から急に、カメラで撮るうれしさを味わいたくなって、2024年の大物買いはカメラかなあ、一眼かなあと思っていましたが、まさかのオールドコンデジ(という素敵なカテゴリ名があるらしい)

    • 2023年をふりかえってみた

      年を越してしまう前に、2023年のふりかえりを書き残しておこう。 はじめだけど、まとめ 2023年はどんな年でしたか? と聞かれたら「好きな年でした」と答えたい。これまで29の年を過ごしてきたけど、その中でも好きな年だった。 ふりかえると抱きしめたいような感情がじゅわっと湧いてくる。 たくさん出会って抱きしめ合った コロナの雰囲気がすっかり晴れて、数年ぶりの再会や初めての出会いがたくさんあった。私は生粋の青森人で、もちろんハグという文化は持ち合わせていないので「抱き

      • 自分が見知った世界のなんと当たり前でないことか

        大学時代のサークル仲間に、数年ぶりに会った。 結婚した人、家を買った人、子が生まれ親となった人、新卒で入社した企業にずっと勤めている人、転職した人、休職した人。 一つ一つの人生が、そこにはあった。 そのどれもが、私にとっては想像の外側にあるもので、一個一個できる限り大事に冷静に受けとめながらも、実のところガン、ガン、とハンマーで殴られるような衝撃を味わっていた。 あの頃、大学名やサークル名で括られ、一つのカテゴリとして扱われていた私たちは、もうとっくに、同じ属性にはい

        • 無理をすることよりも大切なこと

          最近少し大人になり、無理をすることよりも、心が痩せないための選択をする方が、大切だと思えるようになった。 前者は自分のためで、後者は自分と他人のため。影響範囲は少なくとも2倍になる。なんてことを、ごく自然に思えるようになった。 今日、自分に失望することがあった。 ここ数年で「苦手」から「得意」まで引き上げた自負のあるスキルに、ざっくりと添削が入り赤字まみれになったのだった。 「赤字はプレゼントと思え」 「"別の環境では評価された"を持ち込まない」 心の中にスクラップ

        すごくきれいに撮れたりするんじゃないカメラを買いました

          2023年、残りの4ヶ月でやりたいことをリストにしてみた

          あれよあれよという間に9月に入った。今年も残り4ヶ月。一つの区切りとするには、ちょうどいいタイミングな気がして、やりたいことをリストにしてみた。 かなり心赴くままに書いたから「一度実行さえすれば達成するね」というものと継続的にやっていくようなものが入り混じっていたり、粒度がバラバラだったりするけど、そこは一旦気にしないことにする。 新しい職場で居場所を得る、信頼される お客さま、自社、チームがよろこぶことは何か。掴んで実行する 新しい職場で「この人についていきたい」「

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          運命の渦中で、宇多田ヒカルの名曲『初恋』に出会った話

          時々、運命の大きなうねりの中にいるのを感じることがある。 今日8月20日、4歳年上の姉の、第一子が生まれた。 秋の子として生まれてくる予定だった彼女は、予定より2週間ほど早く、すっかり夏の子の顔をしてこの世に生を受けた。 9月から私が慌ただしくなるという事情を知っていたように、この上ないタイミングで。来週もともと決まっていた休暇を使って、青森の彼女に会いにいく。 ・ つい先日、友人から誘いがあってその日中に飲みにいくことになった。次の日は土曜日だったから、いつもだっ

          運命の渦中で、宇多田ヒカルの名曲『初恋』に出会った話

          『問いかけの作法』を読んで1枚にまとめてみた

          「誰か、意見はありませんか? 自由にお願いします。」 立ちこめる沈黙に自分の声がこだまする。 見つめ合い、微笑み合う顔々。苦し紛れの「じゃあ…〇〇さん!」 ……ああ、困らせてごめんなさい。 冷や汗ではなく、意見やアイディアを。参加する人には手応えとか、刺激とか、楽しさとか、なにかプラスのものを…! 切実な思いから手に取った『問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術』(安斎勇樹/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 要点を1枚にまとめてみた。 まるまる一冊を

          『問いかけの作法』を読んで1枚にまとめてみた

          「なぜ人は書こうとするのか」を考えていたら必死に生きようとする自分の姿に気がついた

          3日連続でnoteが書けた。今日で4日目だ。 記事やブログはおろか、夏休みの1行日記ですら二日と続いたことがない私にとっては大きな快挙。爽やかな達成感がある。 でもこれは当然の結果のようにも思う。なぜなら、なにか強力な必要性に背を押されて書いているからだ。 毎日書くようになって、他人のnoteを読みに行くようになった。こんなにもたくさんの人が、こんなにも書いているんだよなあと感じては、書く行為がいかに素朴で根源的な行為なのかを思い知る。 なぜ人はこんなにも「書くこと」

          「なぜ人は書こうとするのか」を考えていたら必死に生きようとする自分の姿に気がついた

          自分から出た愛は、いつか自分を救う

          「がんばる」という言葉がしきりに口をつく。 こういう時は大体、無理をしている。止まりたいはずのエンジンを何度も何度もふかすうち、どこかに負荷がかかる。予期せぬ場所から悲鳴が上がる。進むためにひとまず無視をする、悲鳴が上がる……。自分では止めようのない最悪なループだ。 そんな時、以前はどうしていたんだろうか。最近だと、「ちょっと止まろうか。」と肩を叩いてくれる人がいる。あるいはその人にはそんなつもりがないかもしれないけど、言葉を交わすうちに正気に戻るということもある。 根

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          ただ水が綺麗ということに、こんなにも感動できる山梨「忍野八海」

          「おしのはっかいへ行こう」 言われた時、脳がフリーズした。 「推しの8回」 「推しの八戒」 「推しのハッカイ」 漫画『推しの子』に癖づけされた脳が、手近なところで変換する。 正しくは「忍野八海」だったらしい。何やら富士山の麓にある水の綺麗な名勝らしい。 この時点でも全くピンとこない。 旅の連れが見せるスマホの上の文字の並びが、全く見慣れないということもあるが、私の一番の懸案事項はただ一点。「ただ水が綺麗だというだけなのに、なぜわざわざ赴く必要があるのか。」というこ

          ただ水が綺麗ということに、こんなにも感動できる山梨「忍野八海」

          母からの手紙を開けられない話

          青森に住む両親から、りんごジュースが届いた。1ケース24本。 宛先は会社にしてもらっている。家を空けることが多く平日だとなかなか受け取れないのと、会社に届けてもらうことが「東京でうまくやってるよ」のサインになると思うからだ。 両親からの仕送りには、必ず母の手紙が入っている。スーパーからそのまま発送してくれたようなものにも、必ず。大学生の時からのお決まりだ。 私はそれをなるべく目に入れないようにして、さっと仕舞ってしまう。 (わかってる。) りんごジュースが残り10本

          母からの手紙を開けられない話