琴の音 日毎夜毎に 奏でるも
聞きたい応(いら)え 今日も得られず

繰り返す問霊
流れるのは琴の音だけでなく
指先に滴る赤いものも同じ
応えぬのは生きているからか
それとも応えたくないからか
癒える暇もなく琴弦染める赤
我が名をつけた忘機琴が己の代わり血の涙を零すようだ
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