電動歯ブラシを分解した話

お世話になっております、かすみです。突然ですが、今日は電動歯ブラシが不調だったので分解してみました。

結論から申し上げますと、不調の原因は分かりましたが、それを直すには至りませんでした。ですので、この記事は分解の備忘録としてお読みください。

使用している電動歯ブラシ

使用している電動歯ブラシはPanasonic社より販売されているDoltz、型番はEW-DM62になります。Amazonで4500円くらいで売っています。Doltzの中でも最も安い価格帯であり、入門者向けの電動歯ブラシといえるでしょう。ボタンを押すと強、弱、OFFの順に変わっていく仕様です。専用のスタンドに立て、ワイヤレス充電することができます。


全体のデザイン
型番情報

不調の内容

不調の内容は、
・使っていると急に振動が止まる
というものです。ブラウン管テレビよろしく叩くと再び動き始めます。不思議ですね。早速分解してみます。

分解作業

底の蓋をプラスドライバーで開けていきます。

底部

開けると以下のようになっています。

内部を底から見た図

真下から見ただけではよく分かりませんね( ;∀;)。

断面図

断面を模式的に表すとこんな感じになっています。二本のツメが引っかかっていて、普通に引っ張っても抜けない構造になっています。そもそも、筐体が細く、ペンチが入らないため、引っ張ることすら難しい。そこで、家にあった謎の工具を使いました(タップっていうのかな?正式名称は不明ですが以下ではとりあえずタップと呼びます)。ねじ穴を開けるための道具ですね。

謎の工具

これを中央の穴に差し込んでぐりぐり回し、ネジ穴を掘ります。そうすることで、タップと本体が一体化します!その後、二本のツメをピンセットで抑えながら、タップを引っ張り、本体を抜き出します。

筐体から本体を抜いた図

下の写真を見るとツメの形がよく分かります。ちなみにツメの下の黒いパーツは、ワイヤレス充電に必要なコイルです。理系にはおなじみの電磁誘導を用いてワイヤレス充電を実現しています。

ツメ

この爪が、

筐体のくぼみ

筐体のくぼみにかっちりとハマっていたのでした。

本体の構造と不調の原因

先端部

先端にモーターがついており、その先に半月型の金属の棒がついています。片側に重心の寄った軸が高速回転することで振動を生み出しているのですね。

振動の仕組みが分かったところで、不調の原因を調べていきました。リチウム電池に問題はないか、配線が切れてないか、などなど思いあたる部分は調べ尽くしました。しかし、分かる範囲では問題ありませんでした。

そこで、モーターにあたりを付けました。ためしに、電源がONの状態で、回転しているモーターの軸を手で押さえ止めてみたところ、一定の確率で回転が止まりました。軸を軽く回してあげると、再び回り始めました。このことから、不調の原因はモーター内部の接点不良ではないかと推察されました。

電動歯ブラシの本体を抜き出すことはできましたが、さすがに既製品のモーターを分解することはできませんでした。せっかく用意したコンタクトスプレーは出番がないまま終了…


コンタクトスプレー

おわりに

ということで、原因は(おそらく)モーターの経年劣化でした。結果として、直すことはできませんでしたが、分解作業に奮闘している間は少し楽しかったので、まあいいとしましょう。いよいよ叩いても直らなくなったときは、おとなしく買い替えるしかなさそうです…

以上です。ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。

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