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DeNA 2軍データ 6月編

6月のデータ集です。6月は21試合で7勝12敗2分と苦しみました。

2軍 スタメン

野手は故障者が多発。

6/1 神里 骨挫傷
6/12 乙坂 足への死球
6/22 中井 走塁時に足を負傷(肉離れ?)
6/27 田中俊 左手親指骨折
6/29 蝦名 頭部死球

これにより二軍の外野手が不在となり、最終的に二軍野手は9人のみに。デラロサ、伊藤裕、田中俊、中井、益子、東妻が外野に回ることになった。本職でないポジションで使われる不自由さはあるだろうが、益子東妻は嶺井、戸柱とポジションが被る中で出場機会を増やすことが出来た。
打順は1番田中俊、4番伊藤裕、5番中井がある程度固定的だったか。
ポジション別で見ると、楠本、細川、宮本、関根が一軍にいたため、デラロサがライトの先発最多出場に。デラロサに加えて東妻田部益子は既に昨年の出場数を上回り、より経験を積むことが出来ている。
一方、は6/17の楽天戦で今季初めて出場せず。全試合出場選手が1人もいなくなった。
また、東妻は5/14を最後に1ヶ月半以上捕手の守備についていない。単純に他の選手との兼ね合いで機会が回らないだけか、捕手の守備負担を減らし打撃に集中させたいのか、あるいはコンバートの可能性もあるのだろうか。

投手を見ると、ルーキー高田、4年目の斎藤が今季初登板を果たし、2年目の浅田も4/3以来2ヶ月ぶりに実戦復帰し先発に。
2軍の先発は上茶谷大貫ロメロ有吉or阪口or京山とここに来てようやくローテーションの形になってきた。
一方、先月は先発も務めていたルーキー石川が今月1度も登板がなく、宮城も6/1の先発を最後に登板なし。2人とも支配下に向けアピールしたかっただけにここでの離脱は痛い所。風張も5月に続き登板がなかった。

打者成績(6月)

今月OPSが高かったのは蝦名中井益子田中俊。ただ蝦名中井は三振率が25%を大きく超え、中井は長打が2本のみと圧倒的な成績ではなかった。
三振、長打も含めて考えると、昇格に値する成績と言えるのは田中俊益子くらいか。ただ田中俊は離脱し、益子は捕手として経験を積む必要があるため、実質誰もいなかったことになる。
益子は5月終了時点では打率.185、1本塁打だったが、今月に入り何か手応えを掴んだか。来月以降も継続していって一軍の座を掴んで欲しい。

は打率こそ低いが、2本塁打を放ち月間のOPSは今季最高に。ただ盗塁の面では不調に終わった。伊藤裕は4本塁打を放ったものの、確実性がなかった。戸柱は34打席で僅か1三振と脅威の早打ちを見せた。

今月最も苦しんだのはルーキーの小深田。疲れが見えたか打率.127と不振に陥り、三振率も36%と先月よりも10%近く悪化、4月は量産していた四球も3つのみに。ただし、二軍の野手は控えがいない状況で、休ませられないのは苦しいところ。倉本の復帰が待たれる。あるいは打撃に集中させるために捕手陣に内野を守らせるかもしれない。

チーム全体の数字では、打率は変わらなかったが、長打率が微減に。また、楠本、宮本、関根が不在だったため盗塁も減った。一方東妻はプロ初盗塁、デラロサはプロ初本塁打を記録。

左右別成績(打者)

こちらは一部記入漏れもあるため(特定不可)、参考程度に。は5月までは対左が.300以上あったが、今月に入り大幅に悪化し、対右打率を下回った。
蝦名は左投手に強い傾向がより激しくなり、打率は勿論のこと、三振の割合も対左が15%ほどに対し、対右は32%ほどと大きく差が広がった。
その他は小深田田部の壊滅的な対左打率等、傾向は変わらず。

失策種別成績

今月は21試合で17失策(送球7、捕球8、落球1、打撃妨害1)。今季初めて失策数が月間の試合数を下回ったが、6/20の試合では1試合5失策が起こった。今月もが6つ、田部が4つとこの2人のエラーが過半数を占めた。
は143試合なら38失策ペース。引き続きコーチの手腕が求められる。田部は森の休養に合わせて出場したショートで2つのファンブルを起こした。

臨時で外野に回っている選手では、デラロサが1つ落球をしただけだが、背走の段階で記録につかない守備のミスが多発してそうだ。

投手成績(6月)

投球回の上位に先発が5人も占めるのは今季初めて。大貫阪口は圧倒的な成績を収め、上茶谷も3被弾は気になるものの、それ以外はとかく優秀な数字を収めた。
ゴロで打ち取るタイプのロメロは悪いという程の指標では無いが、四球をより減らし制球で勝負できるようになるか、三振を増やすか、強みが欲しいところ。
新加入の有吉は前評判と比べ三振は多いものの、投球回の半分も本塁打を打たれるのは懸念せざるを得ない。制球力はあるが、一軍の打者に対し球威が通用するか。

中継ぎは全員防御率が良くなかった。しばらく中継ぎのメンバーが入れ替わることは無さそうか。
進藤宮國田中健は三振は多かったものの被本塁打が相次いだ。ビハインド要員を目指すとしても主力打者を抑える球威がなくてはいけない。
池谷は10試合に投げたが、四球を量産し防御率が悪化。ワンポイントの起用も多いが、あまり向いてないのだろうか。
飯塚は空振りの取れるフォークを武器にしているにも拘わらず三振が少ないのは残念なところ。
勝又は3 2/3回で10四球と悪い意味で破格の成績を見せた。
育成外国人組ではディアスがある程度纏まっているように感じられた。まだ登板数は多くないが、後半戦の飛躍に期待したい。

左右別成績(投手)

二軍で登板が無いのは一軍の中継ぎ組など8人のみに。
田中健の被打率が大きく悪化。特に右打者には4本塁打を打たれている状況。対左も.255と圧倒的ではなくなってきた。
先発の阪口大貫上茶谷ロメロは左右いずれも被打率が低かった。
勝又は四球の7割、飯塚は四球の8割を左打者に与え、右打者に打たれる傾向は変わらず。笠井宮國は左打者へのヒットを多く許した。

盗塁阻止率(投手、捕手)

今月は.258(31-8)と多く企図された。山本は阻止率.500(8-4)を記録し一軍に昇格。一方代わりに降格した戸柱、嶺井は阻止率において今のところ結果を残せていない。
投手で見ると、コルデロロメロスターリンと外国人組はやはり多く仕掛けられている。浅田も8回投げて6度企図されていて、クイックに課題があることが分かる(ダイナミックなフォームのため走られやすい)。これらの投手の登板機会が増えたことが、今月の阻止率が高くない要因として考えられる。
一方進藤は3度走られたが1度も盗塁を許していない。

2軍・ホールドランキング

最後に、2軍全体のホールドランキング。浦和軍・成田がほぼ一軍にいたため、横須賀軍の田中健が逆転しトップに立った。ルーキー池谷が単独3位につき、トップに迫っている。

ウエスタン・リーグでは舞洲軍・齋藤、ナゴヤ軍・田島、筑後軍・椎野に加えて鳴尾浜軍の小野がランクインした。小野は5月後半に今季初めて二軍に落ちたが、中継ぎの中でも要所を任されてホールドを荒稼ぎしている。齋藤は防御率1.09、田島は防御率1.10と二軍で圧倒的な成績を残しているが、未だに一軍への声はかかっておらず、歯がゆい状況。

こちらは五輪期間中も公式戦が行われるため、次は7月終わりの更新となります。

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