「プロデューサーさん、そしてファンの皆さん」を最初に言ったのは誰か
この文章で私に金が入ることは一切ありません。
10周年千葉公演が終了し、これから11年目として新たなスタートを切らんとする、『アイドルマスター シンデレラガールズ』。
公演中には、これまでの10周年を振り返った映像が流れたり、(私は現地でレッドバラードを見て泣いた、Tシャツももう発注した)10周年記念のアニメPVが公開されるなど、これまでの10年を振り返るような構成が目立った。
公演後、とあるツイートが界隈にて話題を呼んだ。
個人的に10周年PV前のちひろさんが、プロデューサーさん、そしてファンの皆さん って言ってたのはグッときた。アイマスに触れるなら絶対プロデューサーにならないといけない訳ではないんだ。そのアイドルが好きなファンでもいい。気軽に楽しもう。想像以上に敷居は低いよ。全力で沼に沈めにいくけど
— フェンネル@沖縄day2 (@Fennel_AnyaP) November 28, 2021
アイドルマスターは、アイドル育成ゲームという仕様上、自らの分身はアイドルをプロデュースする、プロデューサーである、という考え方が一般的であり、現在もそうだと思われる。そこに一石を投じたのがこの発言だった。これは、「アイマスオタクを名乗るのであれば、最も好みなアイドルを”担当”して、彼女の知名度UPや魅力の開拓に勤しまなければならない」という従来の観念とは真逆の概念である。つまり、「アイドルを好きでいるだけでも、立派にアイマスが好きと公言できる」というお墨付きだ。
このような背景から、この一連に対し、「救われた」「色んな応援があると後押ししてくれた」「変に気負うなすこれよアイドル」といった反応が見られた。
確かにプロデューサーというアイマスの楽しみ方は、いい意味で取り返しのつかない人生を歩むことに近い。人生の中で、一つのコンテンツの比重が高まることを恐れるここ数年のオタクからしてみれば、カロリーの高いオタ活であることは否定できない。そのようなオタクが、「そしてファンの皆さん」という言葉によって、古参であり先輩のアイマスオタクへの引け目から少しでも救われたとしたら、この言葉には大きな意味があったといえるだろう。
さて、タイトルにもある通り、「プロデューサーさん、そしてファンの皆さん」という言葉は、実は今回が初出ではない。前出のツイートの引用RTにおいて、このようなツイートが見られた。
「プロデューサーさん、そしてファンの皆さん」は『アイマスタジオ』で使われてた印象 https://t.co/jiIby86SEh
— 松江あきら@個人の偏見です (@MYSTIKNIGHTS) November 29, 2021
アイマスタジオとは、2011年4月8日 〜 2016年2月12日に放送されていたネットラジオ番組で、天海春香役の中村繪里子さんと如月千早役の今井麻美さんがMCのアイマス情報バラエティ番組だ。
2016年に一度終了したこの番組だが、2020年8月1日に特別回として復活、その際の告知ツイートが残っている。
【アイマスタジオ】
— 響ラジオステーション (@HiBiKi_radio) August 1, 2020
プロデューサーさん、そしてファンの皆さんご視聴ありがとうございました!本日21:00からニコニコ動画「響ラジオチャンネル」にておまけ付きアーカイブを販売いたします。ぜひチェックしてみて下さいね!#imas765_ラジオ
▼響ラジオチャンネルhttps://t.co/3R8ttLBb7P pic.twitter.com/gb7VqwmJBw
「プロデューサーさん、そしてファンの皆さん」という文言が載っている。2020年時点ですでに出ていたという新事実が発覚したところで、さらに掘り下げてみたい。
この動画は、2016年2月20日に放送されたアイマスタジオの特別最終回を記録したものだ。冒頭のあいさつで、MCの二人が「プロデューサーの皆さん、そしてファンの皆さん」と発言している。
アイマスタジオはラジオCDにもなっているため、より古い回で同様の発言をしている可能性を検証することはできる。しかし残念ながら私の手元にはないため、もしどなたか持っていたら聞いてみてほしい。結果をデピクターまで教えてくれると大変助かる。ラジオのあいさつ、そうそう変わるものではないと思うので多分発言していると思うが。
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