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マイナ保険証~「それは仕様です」が通じない困惑

 オンライン資格確認において、人の名前の一部が「●」で表示される場合がありますが、これが「トラブル」として扱われていることについて、
開発者でもないのに、何か悲しい気持ちになります。

 どんな機械にも、アプリにも、仕様があります。
うちで使っているプリンタでは、両面印刷はできないし、
古いバージョンのExcelでは、罫線に色を付けることはできません。
安いプリンタだから、古いバージョンだから、が理由ではなくて、もともとそういう仕様なのだから仕方ない、と考えるのが妥当と思われます。

コンピュータに漢字を処理させる時に、どれぐらい難しい漢字、どれぐらい馴染みが無い漢字まで、扱わせることができるかは、そのパソコンの性能だったり、環境だったりで決まります。
そして、オンライン資格確認サービスのように、全国津々浦々まで普及するシステムであれば、ユーザー側の環境の平均的なレベルではなくて、最低限のレベルで、漢字を処理させる他ありません。

以前にあった、年金問題の騒ぎでは、名前やフリガナをどうするかが曖昧だったことが混乱の原因だったと思われます。

オンライン資格確認システムjでは、
処理できる漢字は、その漢字を、
処理できない漢字は、●を
を表示させる仕様なのです。
誤った文字を適当に割り当てるわけじゃないので、トラブルではありません。

医療機関側での不便と言えば、
患者さんに、正しい漢字を訊く手間が増えることですが、
新患であれば問診票を書いてもらうことで判明するだろうし、
再診の患者であれば、すでに把握済みの漢字じゃないですかね。

そんな仕様を、トラブル扱いされているのは、なぜでしょうか。
トラブルと思うかどうかは、体験した人の感覚の問題で、
仕様を説明しても、仕方ないのですかね。
仕様と知ってて、あえて、トラブル扱いしているとすれば、
もはや、聞く耳を持たない感じすらします。



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