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入れ歯が痛い理由

皆さん自身、もしくは身の回りに
入れ歯の痛みで困っている方はいらっしゃいませんか?

入れ歯は歯を抜いた後の治療法の1つです。

歯を抜いた後の治療は様々です。
今回お話しする
入れ歯以外にも
インプラント、ブリッジ(被せ物)、移植などがあります。

入れ歯は口の中に入れるものなので
違和感や痛みが出る場合があります。

入れ歯を使っていて痛みがあると
しっかりとした食事や発音が
困難になってしまいます。
痛みがあり装着ができないとなると
機能性だけではなく審美性(見た目)も
低下してしまいます。

本日は歯科医師が
入れ歯使用時の痛みの原因について解説します。

入れ歯の痛みの原因よくある3つ

粘膜に負荷がかかりすぎてしまっているから

冒頭でお話しした通り
入れ歯とは歯がなくなったスペースに入れるものです。
粘膜の上に乗っかるものなので
粘膜に負担がかかりすぎると痛みの原因となります。

入れ歯では
形や適合がとてもたいせつです。

入れ歯は
総入れ歯,部分入れ歯に分ける事ができます。
違いとしては
ご自身の歯が残っているか残っていないかです。

総入れ歯は歯ぐきの粘膜の上に乗るだけの入れ歯です。
部分入れ歯は残っている歯にも負担をかける入れ歯です。

○総入れ歯

○部分入れ歯

部分入れ歯では
粘膜の上に乗るのはもちろんですが
残っている歯に助けてもらって噛む時の力を分散させています。

粘膜への負担がかかりすぎると
それは痛みの原因となります。

その場合は
入れ歯の形の見直しや
"レスト"と言って
残っている歯に入れ歯の支えを求める設計を付与したりします。

あとは
入れ歯はつくってから期間が経つと
歯ぐきが痩せてしまい
適合が悪くなるケースがあります。
その場合も粘膜の一部に負担が強くかかってしまい痛みの原因に.....
歯科医師の行う治療としては入れ歯の内面の修理or新しいものを作製する事になります。

噛み合わせが悪いから

歯ぐきはとても繊細です。
噛み合わせのバランスが非常に大切です。

片側に力が偏っていたり
入れ歯の一部に力が集中したり
すると
歯ぐきの痛みにつながります。

バランスの取れた噛み合わせに調整する必要があります👨‍⚕️

噛み合わせのバランスが悪いと痛みだけではなく
入れ歯が食事中に外れやすくなったりもします💦

入れ歯が汚れているから

入れ歯の清掃が不十分だと菌が繁殖してしまい

嫌なにおいの元になったり
歯ぐきの粘膜の炎症により痛みが生じる事があります。

入れ歯はしっかりと清掃する必要があります。

その際は装着したまま磨いてはダメです!
お口の外に出してしっかりと清掃しましょう😆

入れ歯の汚れがあまりもひどいと
誤嚥性肺炎やカンジダ症(カビ菌による口の中の感染症)
を引き起こす可能性もあります。

入れ歯治療、予防が大切

高齢になってくると
・顎堤という粘膜の土手になっている部分が痩せる
・唾液の量が少なくなる
・残っている歯の歯周病が進む
などにより
入れ歯の維持力や安定性がどうしても
低下してしまう傾向があります。

できる限り早めに歯科医院で対応する事で
顎が痩せるのを防止したり、歯周病を予防し

歯を守ったり、入れ歯の長期安定を目指すのが
大切です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

「執筆、監修者」
歯科医師:平岩瑛郁
出身大学:大阪歯科大学


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