歯医者の風景

久しぶりの。。歯科治療論的な

どうも勤務歯科医師のかずぴんです。

今日は、仕事の話を。。。

って、めっちゃ久しぶりにNOTE開いたわけでして。

だめですね~( ;∀;)もっと友人の

スージー4さんや、くらぞーさんを見習わないと!!!

というわけで、昔書いた自分の本の記事を細かく加筆修正してアップしてみようかと思い立ちました。

クッソかたい文章で専門的内容なのであしからず。。。

↓↓↓

今日のテーマは

「カリエスの発生・充填手技」

です。

では、始めて見ます。以下本文


今日は、歯科医師の皆様の臨床に少しでも寄与できると幸いであると願い、診療の高速化の理論について記事を書いてみたい。
もっとも日常的な診療行為の一つである、充填であるが、特別な器具を使用するわけではない。通常用いられる歯科材料で必要十分である。しかも、後述するように、私は多くの症例において充填形成を無麻酔に行うことが可能であると見出した。時には、無麻酔でのインレー形成、FMCの形成すら可能であることを臨床の場において確認している。

カリエスの発生機序

まず、前提として、私は咬合トラブルからカリエスが生じると考えている。咬合トラブルとは外的内的なあらゆる力による歯牙の微小構造の破壊、を意味する。

ほとんどのカリエスは物理的な力により歯牙構造が破壊された結果生じる、細菌感染に十分な深度のマイクロクラックから発生すると考えている。

力の作用による歯牙破壊、クラックへの感染という視点に立ち考察していく。
当該部位には、当然何らかの形で歯牙を破損させるような強い力が加わっているわけで、その外力により歯髄の生体防御反応、が生じているわけである。即ち、修復象牙質の添加である。象牙細管は閉鎖もしくは狭窄しているわけであるから、知覚が鈍磨しているのである。

結論を述べると、私が行う充填処置の形成にはほとんど麻酔を使用しない。ほぼすべての充填形成を無麻酔に行っている。もちろん、術前に行う様々な検査によりカリエスがある程度進行し、歯髄に近接している場合は当然局所麻酔を行う。隣接面等に発生した、象牙質内部に1~2mm程度進行したカリエスであれば、咬合性外傷による知覚過敏がなければ無麻酔で問題なく対応できている。この事実を実際の診療において多くの場面で正しいことを自身で実践してきた。
拡大鏡を使用することでマイクロクラック、クラックカリエスを早期に発見でき、カリエスが小さい時期に介入できることも大きい。肉眼のみで発見できるのは、ある程度進行しう窩を形成してからであることが多く、その時期に無麻酔に治療を行うことは多少躊躇されるかもしれない。
筆者はその場合においても入念な診査の後、恐らく無麻酔に治療を行うと思われる。カリエスの除去には、MIバーを使用し愛護的に歯牙切削をおこなう。この考えに則り治療を行う場合は、表面麻酔、局所麻酔施術、麻酔の奏功待ち時間、これらすべてが必要なく、通常目にするような複雑窩洞の充填であれば、数分で完了する。

後に例示するが、例えばこの右上4の治療においても無麻酔に対応可能であった。生体防御機能のすごさを感じさせる。もちろん無麻酔に治療を行うことを推奨するものではなく、ケースによっては無麻酔に治療可能である場合もある、程度の認識でよいと考える。これ以下の小さい病変であれば粗暴な処置で無い限り患者に痛みは与えないと考える
私は、これらの理論を独自に考案し実践することで、診療の大幅な効率化、麻酔を使用しないことでの患者負担の軽減を実現可能とした。
ご参考いただきたい。


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