歯医者の風景

虫歯の真実② (一般向け)

どうも、勤務歯科医師のかずぴんです。

お読みいただきありがとうございます。前回の続き、虫歯について書いていきます。

前回、歯が痛いといって来院された方の記事を書きましたが、(虫歯の真実①参照)この患者さんに何が起こったのか!!?

その答えを書いていきます。

まず

正解は「虫歯」です。しかも、深在性といって比較的深い虫歯、です。

えっ!!??

と思われた方も多いと思います。専門家の方も疑われるかもしれません。

では

実際の写真を出しますね。レントゲンです。

これが、歯のレントゲン写真なんですが、問題は写真で言うと、左から2本目にあります。歯の頭の一部が黒い部分、これが虫歯なんです。一見健康に見える歯に虫歯ができていました。

これが削っている途中の写真ですね。

結構削っちゃいました、ここまで進行していたんですね。

削る前が、

まさか虫歯があるなんて、、、という感じですよね。

レントゲンを撮れば一発でわかります。大きな病変です。

ここからが、虫歯の真実に迫っていきます!!

なぜ、表面から穴があかないままで、ここまでの虫歯になってしまったのか。

「力」

歯に加わる、歯ぎしり、外傷、硬いものを噛むなどの物理的力により歯に細かいヒビが生じ細菌感染を生じたのです。

証拠をだします

写真で削っている途中の歯の穴の側面にごくわずかな細い亀裂が確認できます。本当に細い亀裂なので、写真ではわずかな白い線にしか見えません。

こんなエリアから虫歯菌に感染し病変を作ってしまったのです。

表面からは穴がないため本人は気づきません。。。。このまま放置されたらやがて虫歯は歯の神経まで達し、抜髄をしなければならなかったでしょう。寸前のところで助かりました。

術後は

幸い銀歯にもならず、充填(白い詰め物)で対応でき、術後数日で痛みも治まり患者も満足の結果でした。丁寧に治療したのでつめた跡も目立たず仕上がりました。

写真の黒い物質は歯石ですね。

一連の虫歯発生メカニズム、これが

力が虫歯を作る

ということです

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