口腔外科見学で聞かれる質問の真実

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こんにちは。Dr.Kです。
今回は口腔外科で見学すると聞かれる質問の真意について私感と推測で書きます。
(独断と偏見ですので、間違っててもお手柔らかにコメントで指摘よろしくお願いします)


口腔外科とは

まず口腔外科についてザックリ解説。
顎顔面口腔領域の手術や親知らず抜歯をしてます。以上。笑

見学時によく聞かれる質問。

では早速。気になったところだけ読んでもいいと思います。

実家歯医者?

あるあるです。笑
これは私が思うに、口腔外科には「上の命令は絶対」の絶対王政が未だ残ってる部分があり、本人のやる気や逃げ道があるかを見ているのではと考えています。

余談ですが、この絶対王政にも仕方ない部分があると私は考えてます。
理由は、1つ間違えれば患者に後遺症などがザラに起こる世界です。
例えば、オペ中に名の通った血管を損傷するだけで一瞬で100mLとか血液を失う世界です。(1L以上失うと生命に危険が及びます)
Two Jaw Surgery(Le Fort&SSRO)では、筋鉤で神経損傷リスクもあります。
絶対王政で上の命令は絶対にして、まず指示に従ってもらわないと患者が最悪死ぬんですよね。
そう考えると、仕方ないのかなと。

何に興味あるの?

まぁ、あるあるなんかなと。
例えば、口唇口蓋裂のオペをしてないのに「口唇口蓋裂に興味あります!」と言われても困るよね、と。
「違う病院の方がいいよ」と思います。

成績はどう?

採用者側にとって、切実な質問ですw
マッチングしても受かってくれないと採用人数0人ですからねw
大雑把な成績の立ち位置を見ます。

留年して何を学んだ?

留年経験者は結構あるあるです。
留年したことには必ず理由があります。
その理由と改善を聞きたいですね。
理由がしょうもなかったり改善策がおぼつかなければ、国家試験の合格の可能性も低いかと。

留年経験のある身としてアドバイスします。
過去は変えられません。
ウダウダしょうもないことを言うなら、潔く「勉強不足だ」と認めましょう。

国立勢など成績優秀者には「留年するのは人にあらず」との思想の方もいます。
言い訳をすればするほど損です。
マッチング不成立だったなら諦めましょう。ご縁がなかったということです。
大人しく大学病院でマッチング成立させ、まずは国家試験に専念します。
そこから口腔外科に入局しましょう。もしくは、3次マッチングを狙いましょう。

なんで口腔外科?

生徒には各々理由があります。素直に生徒の目線を聞きたいだけですね。熱意を測ってる可能性もあります。
私みたいに給与もあるでしょうけど、正直給与だけなら最初から開業医に行った方がいい気がします。
私事ですが、私も給与だけが目的なら口腔外科1日目から辞めてますね。

「ここの口腔外科がいい理由」をアピールした方がいいと思います。
採用者側にとっては、そういう熱意のある人の方が教え甲斐ありますので。

まとめ

質問には素直に答えてりゃいいと思います。
嘘こいてハッタリかましても国家試験受からなきゃ意味ないですw
(国家試験受かるレベルの人は素直に答えてりゃ、例外除き多分マッチングします)

逆に、受かるかどうかの瀬戸際の人はまずは国家試験に専念しましょう。
マジで国家試験は当日のメンタルや問題の引きもありますので、少しでも知識量を増やすことに専念してください。
受かりさえすれば、あとは何とでも方法はあります。

最後に。
私の好きな、ノムさん(野村克也監督)の金言を紹介して締めます。(肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉でもあるそう)

勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。


では。

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