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S3-12★著作権を無断で使用できる例外 『引用』 の注意点5つ!

誰でもできる!ポッドキャストの作り方(シーズン3)


ラジオディレクターのデンスケが、サムライサイトーさんのオリジナルポッドキャスト番組の立ち上げから配信までのサポートの様子を公開しています。

★シーズン3
パーソナリティー:デンスケ@ラジオD
アシスタント:サムライサイトー

Spotify、AppleMusic、AmazonMusic、GooglePodcastで配信中!
ぜひお楽しみください。


Season3-12★配信時の注意(ポッドキャスト)

デンスケ@ラジオD
皆さんこんにちは。ラジオディレクターのデンスケです。テレビ局やレコーディングスタジオで経験を積み、現在はラジオ局で番組制作や音声編集をしています。この番組は「誰でもできる!ポッドキャストの作り方」をお伝えします。ぜひあなたもトライしてみてください。
アシスタントはこの方です!

サムライサイトー
はい。ギターリペアマンのサムライサイトーです!

デンスケ@ラジオD
今週もよろしくお願いします。

サムライサイトー
よろしくお願いします。

デンスケ@ラジオD
サムライサイトーさんは早速番組をスタートして第1話の配信が終わったところです。その番組も気になるところですが、今回は「配信に関する注意事項」をお伝えしていきます。

サムライサイトーさんも歌詞や音楽の紹介などは著作権的にどうなの?と気になってました。やはり配信とか企画を考えるとき、このあたり難しかったりしますか??

サムライサイトー
そうですね。どこまで使っていいのか、全く使っちゃダメなのか、どこまでならオッケーなのか?っていう線引きが難しいなって思いますね。

デンスケ@ラジオD
では今回も「誰でもできる」ということで、初心者向けに「こういうところを配信の時に注意してくださいね」をたくさんお伝えしていきます。

サムライサイトー
はい!


著作権の引用に関して

デンスケ@ラジオD
最初はサムライサイトーさんも気になっている「音楽や書籍の著作権」に関してです。

基本的に勝手に人のコンテンツを使用することはできません。著作権で書籍や音楽を作った方の権利が守られてますので、それを自分の番組の中で使うには「許可」であったり「使用料の支払い」とかが必要になってきます。

ただ、その中でも一部「例外」がありまして、著作権の中でも「引用」というのは誰でも自由に使用できます。ただし、この引用にはいくつかの条件がありまして、基本的に著作物に関しては無断で使用はできないんですけど、この引用は無断で使用できる例外の規定です。

「引用」するには、5つのポイントがあります。

・批評や報道、研究など正当な理由が目的
・最低限の必要な部分だけを選んで引用する
・自分の作品が主役(メイン)で、引用部分があくまでサポート(補足)の割合になる
・引用した部分を「ここからは〜引用しています」など明確に区別する
・引用元「著者/タイトル/出版年/出版会社/webサイト/アクセス日」などをきっちり明示する

この5つのルールを守れば、誰でも著作物を引用して利用することが可能です。ただこの「引用できる範囲」もケースバイケースですので、あくまでポイントとしては「自分の主張の補足(サポート)に引用として使う」ところを覚えておいてください。

「批評」という言葉の意味は「何かを評価したり、自分の意見を言ったりすること」です。例えば本とか映画を見た後に、その感想を言ったり書いたりすることが批評になります。いい点とか気になるところを伝えたり、自分の考えとかを批評して他人と共有したりします。

批評を通じて物事を深く考えたり、他の人と意見を交換したりすることができるので、あくまで「それに関する引用」として「他人の著作物を使用することが例外として許可されている」という認識になりますね。サムライサイトーさん引用については理解できましたでしょうか??

サムライサイトー
そうですね。5つのポイント大体はわかった感じなんですけど、この3番目のメインとサポートの割合っていうのが、割合ってどれぐらいなんだろう?っていう、細かいことですけどね。すごく曖昧だなと思いました。

デンスケ@ラジオD
そうなんですよね。例えば、サムライサイトーさんがミュージシャンの歌詞を紹介したい時に「じゃあ何行だったらオッケーなの?」とか「ここからここまではオッケーなの?」っていうのは、やはりそこの引用の部分や割合によるんですよね。

ご自身の主張するものに対して、補足あくまでサポートであるのできっちりこの割合ですよ!というものではなくて、個別ごとに判断というケースになります。

あくまで、引用元は「補足(サポート)」であり、自分の意見や考えを表明するために、そういった著作物を使わせてもらうということをポイントで覚えてもらうといいと思います。

サムライサイトー
はい、わかりました!

デンスケ@ラジオD
まずはお伝えしたように、著作権、音楽や書籍、歌詞や画像など注意してくださいね。他にも配信に関する注意事項をお伝えしていきます。


世界中に公開されている

ポッドキャストはインターネットを通じて世界中に公開されます。テレビとかラジオとかの放送局ではないので、ご自身の意見であったり主義、主張っを表明しても問題はありません。ただし、それは世界中に配信されているということをきちんと理解した上で、番組内容であったり、発言・意見を発信してください。

ポッドキャストは本当に世界中で聞かれますので、誰か1人だけに発信しているというわけではありませんので、そこはご注意ください。

サムライサイトー
はい、大丈夫です。


その他の注意事項について

デンスケ@ラジオD
今の時代は多様性です。いろんな意見を受け入れて、断定的や否定的な言い回しはなるべく避けましょう。ご自身の主義主張を述べることはもちろんオッケーですが、他人の意見や主義主張も受け入れるスタンスで配信していきましょう。

言葉は相手に寄り添ったり、共感を生むこともできますが、時にはナイフになったりもします。今の時代いろんな人がいて、いろんな意見があるという前提で、世界中に番組を配信してください。同じように、誹謗中傷や差別用語もなるべく避けてください。

やはり楽しくポッドキャスト番組を配信していく中で、他人を傷つけるような言葉は使わない方がいいですね。配信するあなたのイメージが悪くなりますし、そんな番組は人気が出ないと思います。

サムライサイトー
うんうんうん。

デンスケ@ラジオD
犯罪を助長するような内容もNGです。嘘とか偽情報の発信もNGですので、引用元の事実確認(ファクトチェック)なども、きちんと怠らずにやっておきましょう。その情報を発信する、あなたの信頼度がここで測られます。わからないことはきちんと調べてから紹介しましょう。憶測や推測だけで紹介したり意見を述べたりするのは、危険な行為ですのでご注意ください。

サムライサイトー
はい、大丈夫です。

デンスケ@ラジオD
あとはポッドキャストは声や感情が伝わるメディアです。お話をしていくうえではストーリーなどに嘘をつかないのがおススメ。ポッドキャストのラジオネームで設定やキャラクターを通していくのであればOKですが、番組内容や配信していくうえで、無理して嘘をついてもいずれこういった声の響きや感情、長い間番組を配信していくことによって、つじつまが合わなくなったりしてくることがありますので、嘘をつかないことも配信していくうえでポイントになってきます。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
他にも、最近ではテクノロジーの発展もあります。番組内での言葉の発信が現実世界に影響を与えることがあるというのも覚えておいてください。例えば、収録中の救急車やパトカーの音。番組を聞いていて「うるさいなー」と騒音に感じるだけの人もいますが、聞いてる人の周りで現実に起きてるんじゃないのかな?と勘違いする人がいる恐れがあります。収録中にもしこういった音が入った場合は、リテイクで録り直しする方が良いですね。

サムライサイトー
うんうん。

デンスケ@ラジオD
同じように今AIで「オッケーグーグル」とか「ヘイシリ」などの音声アシスタントサポート機能があります。このワードを番組内で発声することで、聞いてる人や周りのスマートフォンや電子機器が実際に反応する恐れがあります。この言葉は番組中で使わないようにしましょう!

それ以外にも、モールス信号であったり、緊急速報の音であったり、こういったものが番組内で、収録中に入ってしまった場合は、録り直しもしくは編集でカットするという形で番組配信をしてください。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
特に音声アシスタントサポート機能はテレビのタレントさんとかでも、ついつい発言してしまうようなポイントになってますので、特に意識して注意してくださいね。

サムライサイトー
はい、わかりました。

デンスケ@ラジオD
SNSの時代ですので、プライバシーや個人情報も気を付けておきましょう。住所や生年月日、普段の会話の中で、例えば家の周りを特定できるような話の内容であったり、近所のコンビニがどこどこにあって~、何軒目のあそこにあるところなんですが、とか自分のマンションの1階が~などの、特定できるような話はなるべく避けた方がベターです。

他にも番組宛にメッセージで届いたリスナーの個人情報にも注意をしてください。お名前をそのまま本名で読み上げたり、メールアドレスや住所、連絡先を読み上げるのは、個人情報になってきますのでNGです。

もし番組内で取り上げる場合は、リスナーも自分もプライバシー個人情報に注意してください。番組は世界中で配信されています。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
番組によっては、ゲストや出演者が複数いる場合もあると思います。

ゲストと盛り上がることは非常にいいことなんですけど、その中でもついつい知ってる情報を相手の許可を得ずに勝手に公開してしまうということも、ついやってしまうミスです。相手の許可を得たものだけ公開するようにしましょう。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
オフレコで話してた内容を、本番の収録で「あ、サムライサイトーさんってそういばよく~されてるんですよね?」と番組内で相手の許可を得ずに配信してしまうと、それももちろんプライバシーや個人情報です。もし収録中にこういったものが入ってしまった場合は、編集でカットするとか、ボカし音を入れるとか、場合によってはお蔵入りするとかしてしまった方がいいですね。こういった内容に関しては、ゲストや出演者の方に事前にトーク内容をシェアしておくことが大切です。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
言われてみたら、あ!そうだな~!と思うところが多いと思うんですけど、実際番組を収録配信していくうえでは、なかなかこれ以外のことに考えがいってて、ついつい忘れがちな部分もあると思います。なので配信前に改めてこういったところを注意して配信する!ということを覚えておいてくださいね。

サムライサイトー
はい、わかりました。

デンスケ@ラジオD
どうですか?サムライサイトーさん、この辺りの注意事項について。

サムライサイトー
そうですね。うん。確かに番組の内容とかばっかりに頭がいきがちだと思うんで気を付けていきます。

でも僕の場合ライブ配信じゃないんで、聞き直して「あ、まずいな」って思ったら消しちゃえばいいっていうのは、それは楽かなって思いますね。編集ができるのは。

デンスケ@ラジオD
その編集するうえでも、今私がお伝えしたことをポイントとして「あ、そういばこういうとこも注意しないといけなかったな!」と、改めて抑えておいてくださいね。

サムライサイトー
はい。


話し方の注意事項

デンスケ@ラジオD
では、ここからは話し方の注意事項をお伝えしたいと思います。今までは「配信に関する注意事項」で、ここからはワンランク上の話し方のチェックポイントです。

まず「声のボリューム」は収録した後に編集でなんとかすることができますので、話し方では「早口」を特に気を付けてください。

早口は編集でどうすることもできません。声のボリュームやトーンは小さくてもいいので、聞き取りづらくなる「早口」をまずは気を付けてください。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
話の中で無理に笑いを取りにいったり、無理に話を伸ばしたりする必要はありません。聞いてて無理してたり、無駄に話を伸ばしてるところはリスナーも聞いててしんどくなってきます。自分のできる範囲で、自分の熱い想いを語ったり、考えを述べたりするようにとどめておきましょう。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
収録配信するときは、必ず自分でイヤホンやヘッドホンでモニターチェックをする。もしくは、配信前に1度自分で聞き直してから配信する。これは自分の声や話し方や番組が、どんなふうに聞こえてるのかな?とチェックすることもできますし、先ほどサムライサイトーさんがおっしゃったように1回聞き直すことで、「あ、ここは配信しちゃまずいな」とカット編集ができたりしますので。必ず配信する前にモニターチェックを忘れずにやってくださいね。

で、サムライサイトーさんもシリーズの中でご質問がありましたが「音質」ですね。もちろん音質が良い方がいいです。音質はある程度リスナーに配慮してあげてください。できるだけ聞きやすい方がいいので、録音する前に音声のボリューム調整をしたり、周りが静かなところで収録する方がいいですね。

他には、話の中で過度な広告は入れすぎないように。ぜひうちのサービスを利用してください。とてもいいですよ。絶対に買ってくださいね。では、番組を聞いてるリスナーがしんどくなりますので、しつこい自己宣伝などはあまり入れないようにしましょう。

サムライサイトー
はい。

デンスケ@ラジオD
ポッドキャストは「ながら聞きメディア」ですので、長すぎるエピソードは分割して配信するのもおすすめです。

サムライサイトー
うんうん。

デンスケ@ラジオD
隙間時間に聞けるのがポッドキャストの魅力の1つです。あまりこだわって配信時間に1分1秒まで揃えるのを目指す必要はないと思います。

そして話し方の1番大切なポイントは、ご自身が楽しんで配信することです。

配信するうえで声に感情が乗ってきますので、色々考えたコンセプトを忘れずに、番組を聞いた人にどうなってほしいか、どういう人に聞いてほしいか、あなたの配信の目的はなんだったのか、最初にお伝えした誹謗中傷や言葉がナイフになるということを忘れずに!多くの人に嫌われたり憎まれたりすることが目的ではないはずなので、日本人にあるおもてなしであったり、心遣い気遣いの気持ちを忘れずに、自分が1番楽しんで配信していくポッドキャストライフを楽しんでください!

サムライサイトー
はい!

デンスケ@ラジオD
サムライサイトーさんみたいに、いろんな楽しい個性的な番組がどんどん出てくることを期待してますので、今述べた注意事項を参考にぜひ皆さんも配信を楽しんでみてください。

ではサムライサイトーさん、配信の注意事項は以上になります。何か気になった事とかありますか?

サムライサイトー
そうですね。収録のモニタリングはイヤホンの方がいいんですか?スマホのスピーカーとかよりも。

デンスケ@ラジオD
ポッドキャスト番組のリスナーは、イヤホンやヘッドフォンで聞く方が多いです。あまりスマートフォンをスピーカーで再生する方は多くないです。なので、あくまでリスナーと同じ環境で聞いて確認する方がいいですね。イヤホンやヘッドホンで聞いた方が細かい音が聞こえてきたりしますよ。

サムライサイトー
そうなんですね。うんうん。わかりました。

デンスケ@ラジオD
では、配信の注意事項のお話は以上になります。
次回はサムライサイトーさんが配信スタートした番組のフィードバックです。ぜひ皆さんも聞いてください。お楽しみに!

この番組はAmazon Music・Spotify・Google Podcst・Apple Podcastで配信してますので、ぜひ聞いてください。それ以外にも番組内容の書き起こしをNote(ブログ)もやっています。最新情報など気になる方はデンスケのX(twitter)をチェックしてくださいね。


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