ツギクル芸人グランプリ2023の感想

ツギクル芸人グランプリ2023を見ました。
決勝に進んだ15組から優勝したのはナイチンゲールダンスでした!NSCを首席で卒業して以来、芸歴7年目にして初の賞レース優勝。本当におめでたいです。最近の神保町勢の躍進はすごいですね、ABCでも決勝に4組出てましたし。年末が楽しみです(by渡辺リーダー)
それでは以下、印象に残った組の感想を簡単に振り返りたいと思います。

Aブロック

  • インテイク:犬猫をテーマにしたぼやき漫才。トップバッターとしてちゃんとウケていたと思う。

  • ツンツクツン万博:じいさんとばあさんが交互に天国に上ろうとして思いとどまる、というのを繰り返すネタ。くだらなさがしっかりお客さんにも伝わってウケていた。最後にM1に出るという発想がよかっただけに、その後一ひねりがあればさらによかったと思った。

Bブロック

  • ママタルト:それまでの、メタ的なネタ(一言も声を出さない群青団地のコントや、漫才の前振りにツッコむフォーマットを披露したTCクラクション)がある意味フリになって、王道のコント漫才として映えていた。檜原のハイテンションなツッコミは聞いていて心地いい。面白かった。

  • ひつじねいり:細田と松村の温度差が絶妙だし、ツッコミの表情もワードセンスも面白い。ツッコミがコテコテなのにしつこく感じない塩梅だったところに技術を感じた。

  • 両組同票。ひつじねいりの方がウケ量で一歩上回ったためか、観客投票でひつじねいりが進出。ん〜、ママタルトの檜原の声がもう少し本調子であれば…(「僕がもう少し細ければ…」風に)

Cブロック

  • ゼンモンキー:テントの中で盗み聞きする、という設定面に加えて、テントの中で暴れるという動きも加わっていいネタだった。テントのくだりに入る前に、上司役のヤザキと部下のむらまつの掛け合いがあったらもう少しウケも伸びたかも。

  • まんじゅう大帝国

    • 落語経験者なだけあってしゃべりが流暢。ボケのユーモラスなしゃべり口はテンダラーの浜本っぽさも感じてよかった

    • 途中から、マナーを注意する側のマナーが怪しくなる展開になったので、そこで立場逆転、のような展開で盛り上がることができればさらによかったのでは。

  • ナイチンゲールダンス

    • トリでの登場。700本立っているだけあって相当舞台慣れした様子。

    • バラエティに富んだ大喜利的なボケが全てはまっていた。

  • 審査員の評価は、ネタの発想の観点が評価されたためかゼンモンキーの票が多く入ってナイチンと同票となり、観客投票でナイチンゲールダンスが最終決戦進出。


最終決戦

  • ツンツクツン万博:Twitterで流れてたピッツァマンはこれか!リズムとワードが面白かっただけに、展開に起伏が足りずウケきらなかったのが惜しい。

  • ひつじねいり:M1予選で披露していたネタ。1本目とまた違って細田の狂気が見えてよかった。

  • ナイチンゲールダンス:中野のキャラや奇想天外なボケ方も観客に受け入れられていたし、ヤスのツッコミが的確かついい塩梅に棘があってよかった。10票中7票を獲得し、堂々の優勝。

まとめ

ネタの完成度、ウケ量でナイチンゲールダンスが頭一つ抜けていたと思うので、優勝は順当だったと思います。令和ロマンの前の年の首席組として元々知っているコンビだったので、優勝は嬉しいです。去年はM1準々で敗退していましたが、今回の優勝を追い風にして、今年は準決上がってほしいです。
7月はABCもツギクルもあって、賞レースが楽しめました。次はKOCなので少し先になりますが楽しみです。



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