xRと移動「clusterで職場懇談会をやってみた」
こんにちは ちみやです。
今回は、バーチャル職場懇談会について書かせていただきました。
職場懇談会について(20年緊急事態宣言 以前)
私のチームでは月一回、自由参加で職場懇談会を開催してます。
1〜2名が主催に周り、関心を持っているテーマについて短い発表をしつつ、メンバー間で楽しくコミュニケーションをとる会です。
以前は面直で集まり、主催の人が選んだお菓子を食べながら、ボードゲームをやるような楽しい時間でした。
※ドブルというボードゲームをみんなでやっていた際の様子
※以前、私が主催になった際にはビスマス結晶作りを紹介しました
20年緊急事態宣言 以降
2020年3月の緊急事態宣言以降は、安全のためZoomやTeamsといったWeb会議を利用したオンライン開催となりました。
オンラインはオンラインで、発表中に実況的にコメントを書き込める・手間が少ない等、良い側面もありました。
しかし、コミュニケーションを深めるための場として少し不十分なのではないか、というモヤモヤがありました。
今回試した事:cluster上での開催
モヤモヤを解消できないかと思い、clusterでバーチャル職場懇談会のトライアル行いました。
clusterは有名なサービスのため、既にご存知の方も多いかと思いますが、簡単に紹介させていただきます。
PC、VRヘッドセット、スマホからバーチャルワールドで集まることのできるバーチャルSNSサービスです。日々、大規模なエンタメイベントやビジネスマン向けの講演会などが行われています。
(clusterのnoteアカウントでは、イベントやワールドの紹介を見ることができます。)
今回、職場のイベントとして、多くの方に参加していただく形式のため、以下のような条件を満たす必要がありました。
20〜60代まで、VRやバーチャルSNSに馴染みのない方が参加する
→ユーザフレンドリーなUIである
ハイスペックPCを持っていない人も多い
→スマホや低〜中スペックPCでも参加か可能
スライドでの発表がメインの会である
→スライド投影やスライド送りが簡単
Web会議より機能が落ちない
→ライブのコメントを会場内で共有できる
そこで様々なバーチャルSNSをリサーチし、clusterが最も条件を満たしていたため、今回clusterで開催しました。
clusterでのイベント開催方法
私はこれまでイベントや講演会、ワールド巡りなどでclusterを利用していただけでイベント開催の経験ありませんでした。
しかし、今回試してみたら、全く手こずることなく簡単にできました!
簡単に手順を紹介させていただきます。
STEP1 ログインし、右上の「イベントを作成する」をクリック
STEP2 イベント名 入力と、「公開イベント」か「限定イベント」かを選択
※限定イベントだと、時間や参加人数に制限があります。
STEP3 会場ワールドや、開催時間などを設定して招待を送る
(1〜3の画像はいずれもcluster公式サイトより引用しました。)
以上の3ステップで完了です。
Web会議とほとんど変わらない短い時間で開催できます。
開催形式
メンバー全員のclusterやVRでの参加は難しい事が、事前ヒアリングでわかりました。
そこで、clusterで参加できない方に向けては、Web会議の画面共有でcluster画面を共有する形式を取ることにしました。
開催してみた結果
今回、Web会議でも参加できる形式をとったため、もしかしたらclusterで参加する人は少ないかも、という懸念がありました。
実際、開催後しばらくは、誰もcluster会場に来ず、Web会議で参加する人ばかりで、
「終わった……」
と思ったのですが、徐々に参加者は増えていき、半数以上がclusterでの参加でした!
今回は、少人数のため水上のコテージのワールドを選択しました。
プレゼンも好評で、多くのコメントをいただけました。
参加者の声
今回、普段VRやバーチャルSNSだけでなく、通常のSNSにもあまり触れてない方もいたため、コメントを集めました。
そのほかにも、人の存在を感じるといったコメントやそれが良い方向に働いたというコメントが多くみられました。
私自身も、こんなに沢山のリアルの知り合いとバーチャル上で会うのは初めてでした。
ソロやネットを介して知り合った友人と会うのとはまた違って、現実のその人とバーチャルのアバターがリンクする面白さがありました。
次回に向けて
今回は、前回書いたようなクロスする領域ではなく、バーチャル内での取り組みとその中で感じたクロスの要素について紹介しました。
今回は「cluster参加組」と「それを見るWeb会議参加組」という組み合わせでしたが、これが「cluster参加組」と「面直参加組」になり、双方にコミュニケーションが取れる場合、どのような体験になるでしょうか?
次回以降はそういったところを掘り下げて行きたいと思います。
ここまで、読んでいただきありがとうございました。
※本投稿は株式会社デンソーデザイン部の自主研究活動であり、
弊社の開発案件や事業をご紹介するものではありません