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育成の本質

今日は「育成の本質」を読んだ。

将来の夢を書かせたら「ワールドカップで優勝する」とか普通は書くのに植田直道だけは違った「血を流す」ですよ。「血を流すとビビらないから」と書いているんのですよ。

ラモスさんが15歳の僕に「オーバラップしたときにパスくれたけど、俺を囮に使っていいんだ」とアドバイスをしてくれたこと。僕が取られたボールを30メートル全力で追って取り返してくれたこと。ボーッとしていると大事なメッセージを受け取れないと思うんですよね。

何でも教えたくなるのはまだまだ知識量が少ない人。そういう人はもっている知識を全部出したがる。逆に知識の多い人は、全部は教えられないと悟っているから相手の準備ができたときに必要なことだけを伝えてくれる。

僕らが仲間の為に一生懸命働くのは無理してやることではなくて、当たり前のスタンダードなので犠牲とは思ってないです。チームにとって勝利や有利な状況を作ろうとしているだけ。
チームに貢献できないと「サッカー知らないな」と仲間から認めてもらえないのは当たり前なのです。

自分がやりたいこと、プレーを楽しみ、仲間と一緒に喜ぶことに集中すればいいのに、コーチや親のほうに意識がいっている子どもが多いんですよ。
僕が見ているときは一生懸命やるけど目を離すと手を抜いたりする。そんな生き方はつまらないよ。なんでサッカーやっているの。

僕は勝つことより大事なことがあると思っています。コンセプトを貫くことです。信念を貫くこと。

成果というのは、結果の中に、つくり手の思いや顧客が喜ぶ価値が実現したときにそう呼べるのではないか。だから結果を焦らず、成果を待ちましょう。

自分で考えて実行したことで得られる自信は、人から指図されてついたそれとは比べものにならないほど大きい。それを子ども達が学ばないと。

小学生の時に勝ったとか負けたとかは本当に小さくてどうでもいいこと。そんなことよりもその時に何を学んでどう成長したかが大切なのです。

やはり一生懸命努力した子が最終的には幸せになるのだと思いました。

僕らはただサッカーを教えるだけじゃなくて、子どもの人生に何か、少しでもいい影響を与えたい。子ども達の人生をよりよく変えられるこの「育成」という仕事は本当に大きな誇れる仕事だと思っています。

一番強く思うのは、子供達は一生サッカーを楽しんで欲しい。
みんながサッカーを通じて幸せになって欲しい。

人材育成はアートに近く投資の割りに、効果が出ない覚悟がいる。
儲けや自分の会社の利益だけを考えている方はサッカービジネスが素晴らしいなんて言ってはいけない。

育成の本質とは無駄な成功を減らし、有益な失敗を増やしてあげる事でより短い時間で変われるように支援してあげること。それが指導者や親に求められること。
親がブルドーザーで木々をなぎ倒して作って道を進む子ども達は無駄な成功。
道を自分で切り開いて進むには沢山の失敗もあるだろう。それこそが有益な失敗。

プロセスを犠牲にした勝利は無駄な成功だ。

人生は長い、人生の本当の勝負は人生が終わるまでわからない。

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以上、今日読んで、感覚で響いたフレーズです。
言葉尻や付け足し等、自分なりに解釈しやすくしてあります。
文面通りではありません。

一番印象に残ったのは「血を流すとビビらないから」です。
それが将来の夢なんてメチャクチャ最高です。
僕はこれこそが「育成の本質」が凝縮されていると思います。

「サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方」著者菊原志郎/仲山進也 徳間書店(2019/11/30)

この本の著者でもある菊原志郎氏と仲山進也氏とはお会いした事はありませんが、一昨日オンラインで今井さんから仲山さんのお人柄やこの本の話題が出たので早速注文して本日届き一気に読み終えた。
今井さん言った通りで相通じる事ばかりで、読んでいて、その通り、その通りと楽しくなりながら一気に読み終えてしまった。
仲山さん、そして菊原さんにも是非お目にかかりたいと思いました。
何故ならば絶対楽しい時間となるのは間違いないからです。
今日は育成について益々アィディアが膨らんだ一日となりました。

今井さん!仲山さん!
感謝です。



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