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「あなたも一緒にメタバースでチャレンジをしてみませんか?」DJイベントを1年間主催してみて、改めてこの世界に遊びに来て欲しいなと思った話

 2023年の7月23日、私がメタバースプラットフォーム「cluster」でスタートしたDJイベント「Ravers in Cluster」。

 2024年7月、私が始めた「Ravers in Cluster」というメタバースイベントが1周年を迎えました(実質的な活動期間としては約半年ですが)。

 自分でちゃんと主催イベントを始めて、そしてイベントを続けたこの約半年間、合計で7回のイベントを開催してきました。規模で言うと、演者さん・スタッフさんを含めるとそれぞれの回で大体5名~10名弱にご協力いただき、平均的な来場者数はざっくり200名超というイベントです。

 一応、1年をやりきったし、イベントをここでやめるという選択肢もありました。ただ、私がなぜこのイベントを始めたのか、そして何に期待していて、今後どうなっていってほしいのか。それを考え直してみると、まだイベントをやめる訳にはいかないなと思ったんです。

 そこで、私がなぜ2年目もこのイベントを続けていきたいと思ったのか。それは1人でも多くの人(この記事を読んでいるあなたも!)にこの世界の魅力を知ってもらい、この世界で一緒に過ごしたいと思ったからです。


DJイベント1年目を振り返ってみる

当初の目標はシンプルでした。「cluster上で新たなDJさんがパフォーマンスをする場所を提供し、彼らの活動の機会を増やすこと」。この1年を振り返ると、その目標に向けて着実に前進し、実績を残すことができたと感じています。

 具体例を挙げさせていただくと、お隣のプラットフォーム「Second Life」からDJとして参戦してくれたkazuaki.n.d.kさん、そして「Resonite」から来ていただいたginjakeさんにご参加いただけたのは嬉しかったです。それぞれのプラットフォームからも遊びに来ていただけたのもすごく印象的でした。

 私のイベントがきっかけになったかどうかはわかりませんが、kazuaki.n.d.kさんは、clusterでちょくちょくイベントをやられたり、時々、私が運営しているバーにも遊びに来ていただいてたりします。

 また、clusterでDJをやられているのは存じ上げていたものの、なかなか機会がなくご一緒したことがなかった夏音さんや、ノルミムNormimさんとご一緒できたのも嬉しかったです。

 もちろん、一緒に会場を盛り上げてくれるVJさん、EJさんともご一緒できたのはすごく楽しい経験でした。VJとしてもDJとしても盛り上げてくれた桃山れんかさん、ベテランEJとして何度も出演していただいたHOMURAさん。

 ほかにも全員のお名前を挙げられなくて本当に恐縮なのですが、多くの人と一緒にイベントを作れて、たくさんの住人が遊びに来てくれて。こんなメタバースの世界でみんなで大盛り上がりできてとても楽しかったです。

無限の可能性があるメタバースという世界

 さて、振り返ること約3.5年ほど前。私は2020年の年末に、今で言うメタバース、当時はバーチャルSNSと呼ばれていた「cluster」を始めました。当時はオンラインゲームの延長線上のようなものだと思っていて、特別な目的はありませんでしたし、そもそもこんなに長く続けるとも思ってもいませんでした。

 ただ、メタバースで時間を過ごすことで、ユニークで面白い友人たちと出会い、これまでの人生で考えられなかったような挑戦をし、様々な体験をしてきたことで、メタバースの魅力を感じました。

 ワールドを巡りはもちろん、キレイなワールドで景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのも楽しいですし、友人たちと雑談を楽しむのも魅力的な時間ですよね。

 アバターやワールドなどを作ったり、イベントを企画・開催したり、その楽しみ方は本当に人それぞれ。この多様性こそが、メタバースの大きな魅力の1つでしょう。

 そんな中で私が最も魅力的だと感じているのが「メタバースは新しいチャレンジができる世界」ということです。

 私にとって、メタバースの世界で過ごしたこの数年間はチャレンジの連続でした。順不同ですが、ワールドの運営、DJとしてのパフォーマンス、メタバースからラジオの配信をするなど、現実世界では簡単に手を出せないような経験をしてきました。

 これらの経験は、楽しかったのはもちろんですが、新しいスキルの獲得や自己成長にもつながったと思います(多分ね)。

 そういったこともあり、メタバースは、誰もが気軽に新しいことにチャレンジできる場所なのだと考えていますし、多くの人にチャレンジして欲しいと思っています。

なぜ、DJイベントを「Ravers in Cluster」を続けるのか

 私は、メタバースの世界が大好きです。そもそも、私のモチベーションの原点にあるのは、自分が大好きで、面白くて、魅力的だと感じていることを多くの人に知ってもらいたいし、体験して欲しい。だから、私は情報を発信することを仕事に選びました。

 メタバースという単語は一時期はテレビや雑誌などで多く取り上げられ、「よくわからないけど、とりあえずインストールしてこの世界に入ってみました」という方がこの世界に多く遊びに来てくれました。私が大好きなこの世界に多くの人が興味を持ってくれて、遊びに来てくれた。それは本当に嬉しいことでした。

 ですが、メタバースの世界には無限の可能性や選択肢があるが故に、この世界で何をやれば良いのかという目的や活動を見出せずにこの世界を去っていく人々も少なくありませんでした。それは、この世界が大好きな私にとっては非常に寂しかったです。

 そこで、私が開催するDJイベント「Ravers in Cluster」では、メタバースの中で明確な目的と楽しみを提供する場所になればとも考えています。

 音楽を通じて人々が集まり、交流し、新たな発見や喜びを見出す。そんなコミュニティを維持し、発展させていくことが、このイベントを続ける重要な理由の1つなのだと気づきました。

メタバースに魅力を感じるからこそ、多くの人に来て欲しい

 私は、メタバースが近い将来、日常生活にもっともっと溶け込んでいくと思います。何度も例を挙げていますが、この世界にインターネットが生まれ、生活に大きな変化が現れましたよね。

 チャットツールで社内のコミュニケーションが取れますし、ビデオ会議ツールで距離が離れていても学校の授業が受けられます。ボイスチャットで日常的に友人たちとコミュニケーションを取ることもできます。

 エンタメ関連だけで言っても、ゲーム配信などは特に大きな変化ですよね。ゲームをしている様子を多くの人々に見てもらいながら、みんなで盛り上がることなんてできませんでした。

 私が大好きなオンラインゲームもそうで、プレーヤー1人1人が1つの世界で暮らす住人になってみんなで遊ぶ、そんな夢のようなことがインターネットにより実現されたんです。

 私は、メタバースもそういった変化をもたらす人類の発明だと思っています。

 ただ、現在のメタバースは、キャズムで言うところの「イノベーター」段階にあると思います、つまり「アーリーアダプター」にすら届いていない、本当に数%の人しか魅力を感じていない。でも、私は1人でも多くの人に、こんなに楽しい空間に、こんなに可能性がある空間に魅力を感じて欲しいんです。

 「Ravers in Cluster」は、そんな私の想いが形になった1つのものだったのかもしれない。そう気づきました。

 音楽が好きな人は、素晴らしい音楽を聴きにきていただけますし、DJ志望の人は、新しい舞台でパフォーマンスを披露する場でもあります。イベント自体を楽しんでくれればそれは嬉しいですし、「こんな風にメタバースでイベントができるんだ」って運営に興味を持ってもらえるのも素敵ですね。

 このイベントをきっかけに、体験した方々それぞれが新しい発見をし、そこから次の行動が生まれる。その行動が、また別の誰かの新しいきっかけとなる。そんな連鎖が起これば、これ以上に嬉しいことはありません。

 そして、メタバースに多くの住人が増えれば、誰も思いつかなかった新しい形のエンターテイメント、教育、ビジネスモデルがメタバース上で生まれるかもしれません。

 私は、大好きなメタバースという世界がそうして発展していってくれることを期待しているのです。

メタバースでチャレンジの連鎖が生まれて欲しい

 そして、私もそういった大きな可能性を感じながら、私自身もこの世界での生活を楽しみ、この世界で新しいチャレンジをしていきたいと思っています。

 そのチャレンジを繰り返すうちに、私自身が少しずつ新しいことができるようになっていくのかもしれないし、そんな私を見た誰かが刺激を受けたり、影響を受けることで新しい何かが生まれるかもしれない。そんな未来が楽しみなんです。

 インターネットやスマートフォンが私たちの生活を変えたように、メタバースはこれからの社会に大きな変革をもたらす可能性を秘めていると思いますし、メタバースの最大の魅力は、その未知の可能性にあると思います。

 すごく大げさな表現をすれば、「Ravers in Cluster」は、その可能性を探求し、多くの人々にメタバースの可能性を感じてもらう1つの試みとも言えるのかもしれませんね。

 そう考えたからこそ、私は、2年目を迎えるにあたり、このイベントをさらに発展させていきたいですし、新しいことをやっていきたいと思いました。

 そんな1年目の締めくくり、そして2年目の始まりという節目のタイミングで、ずっと憧れていた「We are Harmonys!!」の皆さんとのコラボレーションイベントができるのは本当に嬉しいです。

 clusterはスマートフォンやタブレットからも参加できるメタバースです。

 すでにメタバースの住人になっている方は、ぜひこの音楽イベントに遊びに来て楽しんで欲しいですし、まだ住人じゃない方は、こんな世界があって、こんな遊び方をしている人達がいるんだ。そう思ってもらえるようなイベントだと思います。


 メタバースを始めるには何も大げさなことは必要ありません。実際に私がメタバースに飛び込んだ初めてのきっかけも音楽イベントでした。もしかしたら、私はきっかけをくれたそのイベントの姿を今もずっと追い続けてるのかもしれません。

 ともあれ、私の開催している「Ravers in Cluster」というイベントが、この記事を読んでくれたあなたの何かのきっかけになってくれると嬉しいなと思いつつ、今日は筆を置きたいと思います。

ライター:咲文でんこ

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