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【EDH】コマサミ大阪にコルヴォルドで参戦したレポ

はじめに


先日、コマサミ大阪の最強統率者決定戦に参加した。

基本は、EDHは身内プレイなんだけど、たまにはイベントでも出ようかと友人達と遠征。こういう大きな大会は2019年以来かな?

今回のコマサミも最初はトラティムで出るつもりだったけど、当時よりも環境スピードが上がって、トラティムでは速度的に厳しい。

追いつくためには、色が足りなくて2ターン目に出せない《ダウスィーの虚空歩き》よりも、《審判官の使い魔》《霊廟の放浪者》《セラの高位僧》《呪文詰まりのスプライト》などで序盤の抑止力としつつ早めにティムナのドローを回さないと、仕掛ける複数人相手にカウンターが尽きる。スペルのカウンターだけでは2KILL阻止には十分な量が入らなくてマリガンが増えるという問題もあった。

一方で、生物をドバッと展開すると目立つ。

手札に抱えてタイミングを伺っている《むかつき》デッキがいる中、何も分かっていないプレイヤーが全力で盤面処理をしてくると、捌ききれないし、一旦リソースを失うと線の細いトラティムでは1枚使ったら勝ちのカードはないため、かなり苦しい戦いになる。

1:1の対戦と違って多人数戦は駆け引きのゲームなので、初見殺しや相手に驚異を悟らせない既存デッキとは違うコンセプトが良いと思い、調整中ではあったが、直前になってコルヴォルドを使うことにした。


デッキは以下の通り。

https://www.moxfield.com/decks/Kq006oa7zEq7gV6gxrafOA

ログラクフ&テヴェシュ、イクラ&クラム、それより前からずっと使い続けている《血の取引者、ヴィリス》を中心に据えたデッキ。つまり、ドラゴン&デーモンデッキ。やばい格好いい。

《むかつき》《深淵への覗き込み》《ヴィリス》の速攻プランに加えて、《コルヴォルド》固有の動きとしての《波止場の恐喝者》がある。具体的な流れは大会レポにも出てくるので、そこで説明。

《むかつき》コンセプト自体も、《ログラクフ》系デッキより平均速度は落ちるものの、かなり前のめりな加速も積んでおり、スピードは十分。緑のマナ加速追加分の速度上昇もあるし、特に置物妨害カードで固められた後に《選別の儀式》からの切り返しプランがあるのが強い。

何よりも、コルヴォルドはトップクラスという認識がない点が強いと思う。

世の中にはコルヴォルドから展開する構築が多くて、“遅いデッキ”“後半凄くはアドを取るデッキ”という認識だと思うので、ログテヴェと違ってマークされにくい。

しかし僕は《突然の衰微》《暗殺者の戦利品》まで不採用にし、《メムナイト》を出してしまう超前のめりデッキ。

1ターン目に《メムナイト》出せたら、実質《ログラクフ》《コルヴォルド》の共闘みたいなものだからな!

これは、来た。優勝待ったなし。早速第1ラウンドへ。


ラウンド1

《迷える探求者、梓》
《万物の姿、オルヴァール》
《フェイに呪われた王、コルヴォルド》
《ログラクフ》《テヴェシュ》

順番はこの通り。

ログテヴェより先はデカい。

卓に一人の青のカウンターとどう向き合うかだが、余りモタモタしていると、梓から《溜め込み屋のアウフ》《無のロッド》だけでなく、《減衰球》《三なる宝球》で固められるおそれがあり、入っているかどうか知らないけど詰む可能性があって嫌な感じ。

全員1マリ、ログだけ2マリでスタート。オルヴァールは《宝石の洞窟》から。青いデッキの《宝石の洞窟》はカウンターを構えやすくなるから厄介。

マリガンした後の自分の初手は

《統率の塔》
《耐え抜くもの、母聖樹》
《深き闇のエルフ》
《暗黒の儀式》
《再活性》
《不気味な教示者》
《羽ばたき飛行機械》

2ターン目に《ヴィリス》を釣りつつも黒マナを浮かせることが出来る良い手札。まあ、実際に2ターン目に仕掛けるかどうかは、オルヴァール次第だが。


1ターン目は、

梓《魔力の墓所》《不屈の補給兵》、オルヴァールは2マナ立ててエンド。

ログテヴェと同卓してマリガンしての2マナ立てなので、《マナ吸収》だとオルヴァールにとって理想的なハンド、そうでなくてもマナ加速なしスタートなのでカウンターの可能性が高い。

自分は《ガイアの揺籃の地》を引いて、《統率の塔》から《深き闇のエルフ》でエンド。

ログテヴェは《ログラクフ》を出して動かずエンド。カウンターが見え見えなので様子を見たか、2マリなので妥協しているか。現状でははっきりせず。

何も無いのに《ログラクフ》は余り出さないけど、出すということは《偏向はたき》を持っているのか、
出し得と思っている派か。


2ターン目。

梓はジェネラルから大量展開。幸い、置物妨害は無し。

オルヴァはやはり2マナ立てエンド。

マジか。

仕掛けるに仕掛けられない。悩ましい。

ここで自分の選択肢は、

①仕掛ける
②待つ

になるが、①仕掛けて、カウンターを受けるとリカバリーがききにくい手札なので勝ちの目は無くなる。意味深ログラクフからの《偏向はたき》は墓地にクリーチャーがいないので、《ヴィリス》は無事釣れる。《暗黒の儀式》→《敵対工作員》はさすがに想定しない。

②待つ場合、梓は走り抜けるしかないので、3ターン目に仕掛けてオルヴァールのカウンターがあたり、多分そこで止まる。

ログテヴェは手札が不十分な可能性があって、2ターン目には仕掛けられないと思うし、妥協キープで目指す動きは1ターン目チューターから《宝石の水蓮》を積むなりして、2ターン目テヴェシュ。まだ大丈夫。万が一ログテヴェが仕掛けてカウンターがここに当たっても、梓は3KILLは出来ない可能性もあるので、ターンは帰ってくる見込みはある。

問題はオルヴァールが《マナ吸収》を持っていた場合で、これだとオルヴァールがスゴいことをする可能性があるが、マナ加速を引いてないので《船砕きの怪物》コンボは揃わないし、せいぜい土地のコピーを作って終わりではないか?

オルヴァールはジェネラルの性質上いつまでも待てないし、一発弾いたら展開して、次の自分のターンが最適だろうという読み。

そこで、自分は《不気味な教示者》でエンド。

サーチ候補は《納墓》か《むかつき》。

次のターン仕掛けるなら《むかつき》でもいいが、梓から《溜め込み屋のアウフ》が出てしまうと自分のターンで《むかつき》は勝てないし、万が一《三なる宝球》が出ると詰み。

《ヴィリス》プランは《忍耐》《召喚士の契約》《有毒の蘇生》で不成立になる。どちらも一長一短と思い、信じて《ヴィリス》プランを選んで、《納墓》サーチに。

ログは土地置いてエンド。マジ?手札弱すぎない?


3ターン目。

梓めちゃくちゃ展開。

来た。

しかし、まだ決まるほどではない。

途中で怪しくなって、ログから《暗黒の儀式》経由の《混沌のねじれ》。

この時に、《炎の儀式》をインスタントで使おうとしていたので、あまり慣れていないプレイヤーと判断。妨害を切らせたのは良い感じだが、梓が止まるとオルヴァールのカウンターが引き出せない。

しかし、梓は土地と宝物の両方で加速してるので、なんと《歯と爪》まで繋がる。

マナの残りは少ない。

よしきた、勝った!!!


さあ、オルヴァール、《マナ吸収》をうて!


想定通りのゲーム展開、絶対勝った!





と思ったら、まさかのカウンター無し。

ソーサリーだから大抵の打ち消しが当たるはずだが、カウンター無し。


えええええええええ。


しかし、まだ梓は走りきれるとは限らない。

大量展開から《ウルヴェンワルドの奇異》が出てきて、全員速攻。殴り殺されるから、攻撃クリーチャー指定しようとしたところで、最後のチャンス。

僕「ちょっと待ってください、バウンスありますか?」

オルヴァール「ないです」


ええええええええ。

まさかの何も妨害無し。

全員死ぬかと思ったが、パワー的に一人生き残る。ダメかと思ったら、自分以外を殴り倒された。

これ、《コルヴォルド》をだいぶ侮っているなと。

だって、青単はリセットできないけど、黒にはあるよ。自分は使ってないけど。

このタイミングでは、あまり影響はなかったけど、相手にとって《コルヴォルド》の驚異度が低かったというのは良かった。

一応ターンが帰ってきたが、さすがに墓地対策はもっていそうで、《納墓》《再活性》してみたが、案の定《忍耐》で負け。

この時に《むかつき》なら勝っていたかもしれないが、1つでも梓から置物妨害が出ると勝てなかったし、《むかつき》からも結構な割合で《死の国からの脱出》プランに繋がるので、墓地対策を必ず乗り越えられるわけではない。まあ後から考えると《不屈の補給兵》採用なので《無のロッド》採用までは無しかな、とは思ったけど、《刻み角》はありえるしなあ、と。順当な選択だったと思う。でも、動きの感じからは、多分置物妨害はほとんどなかった。

緑単はずっと使ってきているので、こういうカードまで使うと妨害に割く枠は全然無いだろうな、という予想。ぶんぶん動いてから分かっても意味ないんだが。

長々と書いたけど、自分の動きは《深き闇のエルフ》《不気味な教示者》で実質終わってるからな。

その時の考えでも書かないと、書くことがない。

敗因はオルヴァールのガチ度を読み違えたこと。

ログテヴェ、梓と走り抜ける有名デッキが同卓して、青は一人しかいないので、何らかの妨害を握ってないとゲームにならないはず、むかつきデッキはブラフで1ターン遅れるけど(現に自分はブラフで1ターン遅らされたし)、梓は出していくしかないのでブラフ関係ないというのが、自分の考えだったけど、のちのフリープレイでそこまでの認識のあるプレイヤーではないことが分かった。デッキもかなり重め。

読み過ぎた。

僕がテーブルマジックが好きな理由に、相手の立ち振る舞いや挙動から、その人の手札やブラフを考えるだけでなく、ガチ度を推し量って立ち回りを考えるのがEDHの楽しい点でもあると思っているが、オルヴァールの人の最初の2ターンの動きでは、そこまで推し量れなかった。

ログテヴェの人は、妨害構えているのが、すごく分かりやすかったけど。

正解は、ゲーム前に口プでオルヴァールのデッキやプレイヤーについての情報をもう少し集めて、2ターン目にヴィリスを釣って走りきること。最強決定戦だからと構えすぎた。あまりイベント参加しないから分からなかったが、会場全体をみわたして、2KILLコンボを想定した構築や動きをしている人はそれほどいるとは思えず、カウンター無い読みぶっぱの正解率が高そうな印象だった。


ラウンド2

《初祖スリヴァー》
《ログ》《テヴェ》
《プローシュ》
《コルヴォルド》

後がないの2ラウンド目で4番手。日頃の行いが悪い。

ログテヴェは一戦目と同じ人。《炎の儀式》案件もあったし、この人の動きについては、そう複雑に考える必要は無い。

プローシュの人は、試合前に自分から色々話していた感じでは、ガチ勢ぽくなさそう。

初祖スリは昔からあるデッキだし、ずっと使い続けているのだろうか。唯一の青で、仕掛ける黒が多い卓なので、やはり青の動きがキーになる。慣れたプレイヤーかどうかで話が変わるが、さすがに今でも使っているのは経験値が多いと考える。

順に1マリ、4マリ、1マリ。

自分はダブマリ。

《ギャンブル》
《血の墓所》
《血染めのぬかるみ》
《魔力の櫃》
《再活性》
《陰謀団の儀式》

まあ、悪くない。

《ギャンブル》頼みは気に食わないが、2ターン目に《ヴィリス》、上手くいけば黒マナも残せる。4番手なので多少の運ゲーは乗り越えないと勝てない。キープ。

0ターン目。

プローシュから《宝石の洞窟》


1ターン目。

初祖スリから《ラガバン》

ログテヴェの人は何もせずエンド。今回は《ログラクフ》出さなかったな?除去警戒かもしれないけど、この人は妨害構えている表情が露骨だったし《偏向はたき》ないな。4マリガンだから手がないんだろうけど。


プローシュからは《ダウスィーの虚空歩き》。

残念ながらヴィリスプラン潰える。ギャンブルから波止場プランかなあ、と思っていると、トップから《深淵への覗き込み》。

手札のマナ加速では仕掛けるのは3ターン目になるけど、波止場プランも相手が展開した後でないと仕掛けられないので、今は無理。とりあえず《魔力の櫃》エンド。


2ターン目。

《ラガバン》がプローシュに殴って《魔力の墓所》を奪う。1番手でこれは強運過ぎて羨ましい。《闇の腹心》が出て終了。

ログテヴェはエンド時に《吸血の教示者》から《宝石の水蓮》、テヴェシュ出してドロー。初手のマリガンが効いているので、まだ決まらないはず。このデッキ、初手にある程度キーカードを得てないと、雑にテヴェシュで引いても大抵は集まりきらないからな。チューターを使い切ってしまうと尚更。《宝石の水蓮》サーチだから加速もショボいと思うし。

エンド時に初祖スリからの《剣を鋤に》で《吸血の教示者》《宝石の睡蓮》を吸った《ダウスィーの虚空歩き》を除去。まあ、目立つ脅威なので順当。プローシュでてもすぐは勝てないだろうし、除去せず泳がせるのもアリだと思ったが。黒だらけで《敵対工作員》もあるわけだし。こういうところで、やっぱり目立つカードは損だなと思う。

プローシュはマナ加速だったかな?
自分は、フェッチを置いてエンド。


3ターン目。

初祖スリは《闇の腹心》から《リム=ドゥールの櫃》をめくる。大した展開はせず終わり。このターンではないにしても、次のターンには決まりそう。

テヴェシュはログ再キャストせず、土地3枚立ててトークン出しエンド。これは露骨で2マナ以上の妨害があって、やはり《偏向はたき》はないことが予想される。《ティボルトの計略》か《敵対工作員》か。

プローシュは3ターン目に統率者が出て終わり。

遂に来た自分のターン。勝負の分かれ目。

土地3枚、《魔力の櫃》があるので、《陰謀団の儀式》から《深淵への覗き込み》が打てる。

残る手札は、《再活性》《ギャンブル》《樹木茂る山麓》

初祖スリは青マナ1つ、カウンターはまだ使っていない。キャノピーランドがあるので、手札に妨害を持って無くても《リム=ドゥールの櫃》と土地生け贄から無理くり妨害できるが、青マナが無くなるのでピッチスペルか《沈黙》のみの対応。

ログテヴェは、多分1枚は妨害を構えている。《偏向はたき》の可能性はかなり低くて2マナ以上の妨害。《ティボルトの計略》だけでなく《混沌のねじれ》の可能性もある。

本来ならば、先動きは負けそうだが、初祖スリがカウンターとコンボパーツ2種の3枚のうちの2枚を持っていると、《リム=ドゥールの櫃》で揃えられてしまって、ログテヴェの妨害1枚では凌げない。最悪1枚しかキーカードが手札に無くても、《リム=ドゥールの櫃》なら2枚揃えて《闇の腹心》で両取りもありえるし、《食物連鎖》のエサは代替が豊富でカウンターとセットの5枚は出てもおかしくない。

ここで、初祖スリの手札を削りにいかないと負ける。そのため《深淵への覗き込み》。

一見すると、これは無謀な一手にしかみえないが、自分の中ではちゃんと次がある。

《ギャンブル》と《再活性》があるので、次のターンには確実に波止場コルヴォルドを仕掛けられる。波止場カウント次第で完走できる。

初祖スリはカウンターを持っていなくて、《リム=ドゥールの櫃》とキャノピーランドから《意思の力》を手に入れて、カウンター。《霧虚ろのグリフィン》追放。


4ターン目。

初祖スリが《吸血の教示者》から《食物連鎖》。やはりリーチだった危ない。何もしてなかったらエンド時に《リム=ドゥールの櫃》、《闇の腹心》で1枚得た後に《吸血の教示者》でカウンター+コンボを揃えられてしまっていた。

初祖スリはキャノピーランドで1つ失っているので、結構マナカツカツで《食物連鎖》。

ログテヴェが《ティボルトの計略》でカウンター。ここまでは想定通り。マナがぎりぎりだったので、初祖スリの手札次第では《闇の腹心》除去でも止まっていた。自分が初祖スリを消耗させたのもあって、止まった。

ログテヴェは何も無いかと思っていたけど、《ボーラスの城塞》が来た。丁度良くアーティファクト2個くらい追加して止まる。ボ城は劣勢の時にワンチャンありそうに見えて、ワンチャン無いカードだから、こういう止まり方はむしろ順当。マナや手札に余裕があるときのダメ押しカードだから。

プローシュは、手札切れのため、殴り方を考える感じ。プローシュは統率者の早出しにリソースを割きすぎて手詰まりになりやすい上に、的になりやすい妨害クリーチャーを採用して(除去されて)、余計に手が切れやすい。僕が組んでたときは、繋ぎとしてプローシュ不在でも使える3-4マナのアドバンテージソースを多めに積んで息切れを起こしにくく、プローシュキャストまでの安定化をはかったけど、今まで見たプローシュは大抵は大量のマナ加速と決めるカードだけで、すぐ息切れする印象。

閑話休題。

さて、来た。

自分のターン。土地3枚とタップ状態の《魔力の櫃》をみて、多くの人は何も出来ないと思っているだろうが、ここからがこのデッキの真骨頂。

ドローは《赤霊破》。もはや何でも良い。

《ギャンブル》から《波止場の恐喝者》をサーチ。ここで、

《波止場の恐喝者》
《再活性》
ゴミ
ゴミ

なので波止場は確実に手に入るし、50%で二回使える。

ギャンブルに勝ってゴミが落ちて、《波止場の恐喝者》をキャスト

宝物が8個でて、宝物3個残してコルヴォルド。《波止場の恐喝者》を生け贄。

宝物を砕いてマナを出しながらドローして《再活性》で宝物8個追加

さらに掘り進めて《殺し》で《波止場の恐喝者》を落として、《有毒の蘇生》でトップに積んで、宝物からドロー。《波止場の恐喝者》3杯目。

最後に《破滅の終焉》から《ティムールの剣歯虎》まで繋がり、冷静にコルヴォルドを手札に戻した後、無限マナを生成して《歩行バリスタ》で勝ち。

早めにマナ加速やチューターを引いたし、《破滅の終焉》で釣り直すプランもあったので、《再活性》が落ちていても勝ってたと思う。


このデッキの真骨頂を見せたね。

《むかつき》のサブプランに、いつまでも当たりを引けない《テヴェシュ》のドローで目立ちながら掘り進めるよりも、条件つき《波止場の恐喝》1枚コンボの方が決まりやすいのは、調整段階からとても実感していたこと。

これで1-1。

何とか生き延びた。


ラウンド3

《暁冠の日向》
《巨大なるカーリア》 2マリガン
《コルヴォルド》 1マリガン
《帰還した王、ケンリス》 1マリガン

3番目…

今日は順番の運が悪い。大会参加前にゴミ拾いすべきだった。

1マリした初手は、

《魔力の墓所》
《陰謀団の儀式》
《最後の別れ》
《生+死》
《Elvish Spirit Guide》
《沸騰する小湖》
《Taiga》

2ターン目にヴィリスが狙える。悪くない。キープ。


1ターン目。

日向《魔力の櫃》
カーリア《敏捷なこそ泥、ラガバン》

自分は、トップから《魔力の櫃》!!!

今までの不運を取り戻したか!!!

1ターン目にヴィリスが出る。

フェッチ→《Badlands》《魔力の墓所》《魔力の櫃》《陰謀団の儀式》から《最後の別れ》

《ヴィリス》を落として《Burnt Offering》を手札に。

《Elvish Spirit Guide》を切ってマナピッタリで《死》。ヴィリスを釣って8ドロー。

ここで、《Burnt Offering》を持っているので、無から黒マナを生成できれば繋がる。すなわち、

《金属モックス》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《モックス・アンバー》
《水蓮の花びら》
《猿人の指導霊》+《バネ葉の太鼓》
《猿人の指導霊》+《一攫千金》

このどれか。

《猿人の指導霊》《炎の儀式》《秘儀の印鑑》の組み合わせなどもあるけど、3枚以上の組みは現実的ではない。

残りライブラリー89枚から、モックスペタル5枚のうちどれかを手に入れるだけなら、40%弱。《Burnt Offering》があるのでチューター1枚あれば《死の国からの脱出》から《ヴィリス》釣り直して走り切れそう。

だいたい決まる確率は30%くらいか?

今日ここまで不当な順番を割り当てられたものの全てはこの時のため。最後の最後で貯まったカルマを開放して1ターン目に《ヴィリス》から1KILLだ。

来い!!!!!!






来ない。

引いた手札は《食物連鎖》《破滅の終焉》《俗世の教示者》《不気味な教示者》《一攫千金》《赤霊破》《太陽の指輪》などで0マナスペルが何も無い。しかし《有毒の蘇生》がある。もう2枚引ける。

次のターンに回ってくることを考えて、カウンターを要する日向の引きを少しでも遅らせようと、日向の墓地からフェッチを戻して2ドロー。

しかし来ない。

ここまでか…

仕方なくエンド。

ケンリスは土地を置いてエンド。


2ターン目

日向は土地を置いてエンド

カーリアはヴィリスへの対処札なさそう。

これ、ターンが帰ってくるんじゃない?

勝てるぞ?

カーリアは迷っては日向に《ラガバン》アタックして、《時を解す者、テフェリー》を捲る。宝物と組み合わせて出せる。

《ヴィリス》が手札に戻る。

マジ???????

今日は相手の《ラガバン》強すぎない?

《ラガバン》は活躍する頻度は低いけど、たまに上振れクソムーブがあるから腹立たしい。EDHでも糞猿と呼ばざるを得ない。

いけそうだったけど、もうダメだ。

ヴィリスで8枚引いた中には大したマナ加速がなくて、0マナクリーチャーもいなかったから、《食物連鎖》+《不死身、スクイー》にアクセスできるけど、マナが足りない。


・・・


結局このゲームでは、その後は大したことも出来ず、カーリアがコンボ決めて負け。


おわりに


残念ながら、色々とあと少しが足りなかった。順番運が悪い中、検討した。1ターン目ヴィリスは早い手番なら対処されなかったはずだし…

とはいえ、久しぶりに駆け引き強めの対戦ができて、しかもそれぞれのゲームはサックリ終わりではなく、思慮に富むゲームだったので楽しかった。対戦相手のみなさん、ありがとうございました。

そしてデッキのポテンシャルも確認できた。世の中でのコルヴォルドの驚異度が低いという認識もできて、これも収穫。

決勝にあがれなかったものの、帰るのが遅くならなくて良かったとも言える。遅くまで戦った後に、車で三時間以上運転では、リアルで死ぬ可能性があるからの…


しばらく遠征は無理なので、再び細々とEDHを続ける日々。コルヴォルドについては、後日解説を書く予定です。

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