失敗を許容するということ

最近、「もう少し調べてから実行したら多少手間が省けた」という出来事があった。本当に大したことではない。オンラインショッピングで上手に買い物ができなかっただけである。ざっくり示すと次のような感じだ。

  1. オンラインで商品Aを購入する(支払いはコンビニ)

  2. オンラインで商品Bを購入する(支払いはクレジットカード)

  3. オンラインで商品Aと商品Bをセットで購入する方法を見つける(支払いはクレジットカード)

幸い、損をしたわけではない。3を選べばお得になるとか、そういったことは無かった。しかし、負け嫌いで面倒臭がりな僕は、こんな些細なミスでも――ミスと言えるかも怪しいが――ちょっぴり悔しさを覚えてしまう。

さて、この小さなミスを防ぐにはどうすれば良かったのだろうか。
先述の通り「もう少し調べてから」が重要だろう。具体的には、

  • 商品の購入方法は、いま自分が実行しようとしているものだけか?

    • 僕が閲覧したページにはたくさんの購入方法が提示されていたが、きっと目の前の商品を手に入れることで頭がいっぱいだったのだろう。

  • 他に購入方法がある場合、金銭や手間などの面で違いはあるか?

    • 今回の場合、金銭的な違いは無かったが、3にしておけば購入手続きが一度だけでコンビニにも行かなくて済むというメリットがあった。

などを確認するのが良かっただろう。

では、僕がそれを怠ったのは何故か。
それはきっと、悔しさこそあれど、ちょっとした失敗なら許せるようになったからだ。
この「ちょっとした」というのが大事である。高価な商品に手を付けたり、購入方法によって圧倒的に安く買えたりする場合、起こした失敗が大きな損害を招くこともあるだろう。

失敗を許容しないならば、失敗しないための準備が必要である。
多少の失敗を許容するなら、その分だけ手を抜くことができる。

昔の僕は失敗の許容度がまあまあ低かったので、失敗しないために――正確には失敗を恐れて――随分と時間をかけて前準備をしていた気がする。今も全く準備しないわけではないが、いわゆる「ほどほどに」ができるようになってきた。もちろん、その分失敗は多くなったのだけれど。
果たして、これは良い傾向なのだろうか。それがわかるのはもう少し先な気がしている。

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