エモクロアTRPGの憑依判定を理解する

はじめに

エモクロアTRPGには、憑依判定と呼ばれる特殊な判定があります。

【憑依】とは《怪異》が取り憑くことです。
《怪異》が共鳴者に【憑依】しようとした場合、「憑依判定」という特殊な判定が発生します。

エモクロアTRPG ルールブック - ディーラー・セクション

本稿では、エモクロアTRPGのルールブックを基に、憑依判定および共鳴者が【憑依】状態へと陥る条件について理解することを目指します。本稿の内容が、エモクロアTRPGを遊ぶすべての方にとって、一つの道しるべとなれば幸いです。

憑依判定の進め方

憑依判定の実施方法は共鳴判定と同じです。共鳴感情に応じた感情マッチング(完全一致、ルーツ属性一致)も発生します。
しかし、以下の点が共鳴判定と異なります。

  1. 判定の成否に関わらず〈∞共鳴〉のレベルが1上昇する

  2. 極限共鳴ハウリング発生しない

上記1により、憑依判定の書式には、原則として上昇値が記載されません

憑依判定は、以下のような書式で示されます。

憑依判定(強度8)/ ∞共鳴感情:[憧憬(理想)]

「強度」「共鳴感情(感情属性)」の 2点を記載。

エモクロアTRPG ルールブック - ディーラー・セクション

共鳴者が【憑依】される条件

憑依判定が発生すると、共鳴者は【憑依】状態に陥る可能性があります。この【憑依】には次の2つのパターンが考えられます。

  1. 共鳴者が自らの意志とは関係なく【憑依】状態となる

  2. 共鳴者が自らの意志によって【憑依】状態となる

共鳴者の意志とは関係なく【憑依】状態となる場合

憑依判定の結果が出たら、共鳴者が自らの意志とは関係なく【憑依】状態となるかどうかを決定します。すなわち、共鳴者がルールブックの【憑依】の条件を満たすかどうかを確認します。

【憑依】の条件
1. 「憑依判定」の成功数が、共鳴者の【😶精神】以上。
2. 〈*自我〉で判定を行い失敗。
3. 1.2.の条件を共に満たすと【憑依】状態となります。

エモクロアTRPG ルールブック - ディーラー・セクション

例えば、共鳴者の【😶精神】が3の場合、憑依判定の成功数が3(トリプル)以上であり、かつベース技能〈*自我〉で行った判定が失敗であれば、共鳴者は自らの意志とは関係なく【憑依】状態となります。

共鳴者の意志によって【憑依】状態となる場合

共鳴者がルールブックの【憑依】の条件を満たさなくても、自らの意志によって【憑依】状態になることができます。それが明け渡しです。

「憑依判定」に成功した時、共鳴者は自分の身体を「明け渡す」ことを宣言できます。
この場合は、即座に【憑依】状態となります。

エモクロアTRPG ルールブック - ディーラー・セクション

ルールブックに記載がある通り、共鳴者が憑依判定に成功していれば、明け渡しを宣言できます。逆に言えば、憑依判定に失敗した場合、共鳴者は明け渡しも行えず、【憑依】状態に陥ることはありません。

例外条件

とはいえ、シナリオによっては、何らかの特殊な条件を満たすことで共鳴者が【憑依】状態となることもあるでしょう。

《怪異》は多様です。
共鳴者が【逸脱】した隙に即座に【憑依】を行うものや、【憑依】のための特殊な条件を満たせば判定なしに【憑依】が行えるもの、強大な力で「憑依判定」にダイスボーナスをたくさん付加するものもいます。
そのような《怪異》ごとの特徴や、シナリオの指定は「憑依判定」のルールよりも優先されます。

エモクロアTRPG ルールブック - ディーラー・セクション

おわりに

本稿では、エモクロアTRPGの憑依判定と、共鳴者が【憑依】状態に陥る条件について解説しました。【憑依】された共鳴者に起きる変異や【憑依】の解除については、ルールブックの該当箇所をご参照ください。

それでは、素敵なエモクロアTRPGライフを!

引用文献

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?