見出し画像

一般的に”歯磨き粉”と呼ばれているものは、専門用語では歯磨剤しまざいというらしい。歯磨剤は、歯磨きの際に歯ブラシとともに用いて歯口清掃効果を高めたり、歯口の病気を予防する等の効果があります。

今は見ませんが、かつては”粉状の歯磨剤”が主流でした。そのため、歯磨剤全般を”歯磨き粉”と呼称するようになりました。この名称が世間に定着したため、いまのようなペースト状のもの(練り歯磨き)になっても、その名称が使われています。これはスマホをいまだにケータイと呼ぶのと似ています。

歯磨剤の歴史は古く、紀元前1550年頃の古代エジプトで、パピルスに書かれた医学書にその内容が記載されているそうです。そのエジプトでは、4世紀頃には食塩・黒胡椒・ミントの葉・アイリスの花を混ぜ合わせた粉末の歯磨剤が使用されていたそうで、味や香りも何となく現代風です。

古代ローマでは、人間の尿に含まれているアンモニアが歯を白くするものと考えられ、尿が歯磨剤として用いられていたという記録もあるそうです。日本でも”飲尿健康法”というのがブームになったこともあるので、古代ローマの頃なら有り得ると思いますが、個人的にはちょっとそれは・・・。

小学生の頃、6月4日を含む”虫歯予防週間”では、全校生徒で歯磨きをするイベントがありました。その時には、各自で歯ブラシと歯磨き粉を持ってくるのですが、当時流行り始めた子供用のフルーツ味の歯磨き粉が人気でした。その頃の定番は、イチゴ味・バナナ味・メロン味でしたが、今の人気はグレープ(ぶどう)味のようでした。

どうしてこんな記事を書いたかというと、試供品でもらった歯磨き粉の味が、はじめて使った”大人用の歯磨き粉”と同じようなミント味だったからです。ちょっと懐かしい味でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?