ヤングのためのオジサン用語#9 チョベリバとチョベリグ
チョベリバは、1990年代半ばに女子高生(ギャル?)の間で使われた若者言葉のひとつで、”超ベリー・バッド(very bad)”の略です。それ以前から使われていた”超バッド”より最悪であることを意味します。バッドが通常の最悪なら、超バッドは比較級、超ベリーバッド(チョベリバ)は最上級に当たります。
この言葉は1995年頃から使われ始めましたが、1996年にテレビドラマの『ロングバケーション』で使われて一気に知名度が上がり、この年の新語・流行語大賞のベストテンを受賞しました。ただし、この言葉の賞味期限は短く、1年程度でほぼ消滅してしまいました。そのため、オジサンやオバサンでもチョベリバを知らない人が少なくありません。
チョベリバには、チョベリグ(超ベリー・グッド)という対義語(反意語)もありました。ただし、こちらはそれほど普及しなかったようです。チョベリバはいわゆるギャル語の一種です。ギャル語は、1990年代半ば以降に東京都渋谷区渋谷で過ごすコギャルを中心に話されている日本語の若者言葉で、首都圏の方言のようなものです。昨日は、腹痛・ベルトの破損・黒猫とバッド要素が満載でしたが、チョベリバにはなりませんでした。
言語は常に変化します。特に若者言葉は変化の速度が速いのが特徴です。ただし流行は一過性で、多くの若者言葉は忘れ去られてしまいます。チョベリバもその好例で、1年ほどの短い寿命でした。
若者言葉のように世代間ギャップがある言葉は、一時期は流行っても定着しません。今はテレビが落ち目なので、今後流行る言葉はインターネット発信に移っていくでしょう。次はどんなギャル語が出てくることやら・・・。
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